相次ぐ「闇バイト」問題で注目される「光警察署」 求職者へ注意喚起「簡単に稼げるアルバイトや仕事はありません」

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   「高額」「即金」などをうたい犯罪の実行役をさせる「闇バイト」――。首都圏を中心に「闇バイト」との関連が疑われる強盗傷害事件などが相次ぎ、連日のように報道されている。そのような中、SNSで注目を集めたのは山口県光市にある「光警察署」だ。市の名前を冠しているのだが、「闇」とは逆の「光」と付くため、「闇バイトの対義語」「闇バイトに強そう」などと話題となったのだ。さらに、光市市内でも「闇バイト」に関連するとみられる事案が報じられている。

   J-CASTニュースは光警察署に、「闇バイト」に応募しないために気を付けるべきことなどを聞いた。

  • 「光警察署」が注目された(画像はイメージ)
    「光警察署」が注目された(画像はイメージ)
  • 「光警察署」が注目された(画像はイメージ)

光警察署では管内の中学校・高校に「非行防止教室」を実施

   首都圏では8月以降、「闇バイト」を実行役とした強盗事件などが相次いでいる。報道によると、警視庁と埼玉、千葉、神奈川の各県警は合同捜査本部を設置しており、14の事件で関連が疑われているという。

   さらに30日、三鷹市の住宅で強盗未遂事件が発生し、一連の「闇バイト」事件との関連が疑われていることも報じられている。

   こうした中、SNSでは「光警察署」が注目を集めた。闇バイトを取り締まる立場の警察署の名前に「光」と付くことが理由だが、それだけではない。10月20日に、光市内の住宅に強盗に入ろうとしていた疑いで、千葉県や茨城県の男子中高生3人が逮捕されたことが報じられた。この事件の少年らも「闇バイト」への応募で集まった可能性が報じられており、SNSでは「闇バイトが光警察署に捕まった」「闇バイトvs光警察署」などと話題となった。

   光警察署では「闇バイト」対策としてどのようなことを行っているのか。光警察署生活安全課の担当者は、SNSでのこうした話題に関しては回答を差し控えるとしつつ、署では「警察官が、管内の中学校、高校に対して、闇バイトへの加担防止を含めた非行防止教室」を実施していると説明。山口県警が「各学校への闇バイト加担防止の呼びかけを強化」を行っており、その方針に基づいた対応をしているという。

「好条件に見える求人募集には特に『闇バイト』を疑って」

   「闇バイト」に応募しないために気を付けるべきことも聞いた。

   闇バイトは、「XやインスタグラムなどのSNSやネットの掲示板など」で募集されることが多く、例えば、

・「即日払いのバイトがあります」「ホワイトな高額案件有ります」など具体的な仕事の内容を示さないもの
・「未払い金の回収 報酬10万円から」「運びの仕事になります。最低5万円から」「引っ越し 即日払い10万円」など何らかの仕事を装って募集するもの

があるという。さらに「運転免許証や顔写真等の個人情報を送信すれば、自身や家族に危害を加えるなどと脅迫され、犯罪に加担させられるので特に注意が必要です」とした。

   前出の担当者は「簡単に稼げるアルバイトや仕事はありません」と断言。「『高額バイト』『即日入金』『ホワイト案件』といった好条件に見える求人募集には特に『闇バイト』を疑ってください」と注意喚起した。

ターゲットにならないためにはどうすれば?

   では、闇バイトによる強盗のターゲットとなることを避けるためにはどのような注意が必要か。

「犯人は自宅に多額の現金を保管している方をターゲットにしていると考えられるので、必要以上の現金を自宅に保管しないこと、家族構成や資産を他人に教えないことが重要です」

   また、普段から防犯のために気を付けておくべきこととしては、

・在宅時、短時間の外出でも、出入口や無人の部屋に窓に必ず鍵を掛けること ・防犯フィルム、補助鍵、センサーライト、防犯カメラ等の防犯設備を充実させること

が重要という。また、就寝時はすべての出入口と窓の確実な施錠のほか、「枕元に防犯アラームを備え付けることも効果的」だとした。

   万が一犯人と鉢合わせてしまった場合は、「無理に抵抗せず、犯人が立ち去った後、すぐに110番通報してください」と呼びかけた。

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