れいわ新選組の大石晃子衆院議員(47)は2024年11月1日、自身のXを更新し、SNSで公開した日本語をたどたどしく話す動画が差別的だと炎上したことをめぐり、動画を削除したと報告した上で謝罪した。
「元ネタ」はタイ在住のTiktokインフルエンサー
炎上した動画は、山本太郎代表が「淀川区 東淀川区 西淀川区 此花区のお前らに 教えてやる よく聞け」などと、たどたどしい日本語で呼びかけるものだ。これに対し、差別的だとの批判の声が上がっていた。
大石氏は1日、上記の動画は10月25日に公開したものだとし、「『ナインだよ』のオマージュ動画(いわゆるカタコトの動画)が炎上し、削除するにいたった件について」とXに投稿。「これは、私が、9月の山本代表の来阪時、動画出演を依頼し、代表が演じたものを大石事務所が編集したコンテンツです」とした。
「元ネタ」は、「ナインさん」というタイ在住のTiktokインフルエンサーの動画だという。ナインさんが「カタコトの日本語でタイを毒舌気味に紹介するもの」とし、「わかりやすい、新鮮に聞こえる、意外性が笑える、そういう文脈で流行っていて、若い人などがマネ、パロディ動画をたくさん出しています」と説明した。
動画を作成し公開した理由は、「流行っているから、おもしろいから、その流行自体に『カタコトへの差別的意味合い』は無かったから」とのことだ。次のようにも主張した。
「社会で虐げられている人を見下す文脈で、その人たちに言及したり揶揄したりマネをしたりすることは、たとえ巷で流行ったとしても許されないですが、そういう流行ではないと判断しました」
「重く受け止めお詫びいたします」
また、「新しい言語のあり方(流暢な言語が上位とは限らないし、むしろそれを破壊する新たな価値観)も提案するものだと思っています」とも説明した。
だが、大石氏は「巷で流行している文脈はそうであっても、公人がカタコトのマネをするのはまた違う文脈が生まれるのだ、という指摘は重く受け止めお詫びいたします」と謝罪した上で、「今後、気を付けます」とした。