プロ野球横浜ベイスターズ、日本ハムでプレーした野球解説者の高木豊氏(66)が2024年10月30日にユーチューブを更新し、同日みずほPayPayドームで行われた日本シリーズ第4戦、ソフトバンク対DeNA戦を独自分析した。
「先発の石川柊太は良かったと思う」
試合は、DeNAが4回に4番タイラー・オースティン内野手(33)のソロ本塁打で先制。7回には宮崎敏郎内野手(35)のソロ本塁打などで4点を追加し、一気に突き放した。
DeNAは先発アンソニー・ケイ(29)が7回4安打無失点の好投。中継ぎ陣も安定した投球をみせ、完封リレーでソフトバンクを5-0で破った。DeNAはこれで対戦成績を2勝2敗の五分とした。
敵地で2連勝を飾ったDeNA。一方のソフトバンクは、ホームで2試合合計1得点と、得点力不足にあえいでいる。
高木氏は「今日のポイントは、投手交代」とし、ソフトバンクの投手起用について持論を展開。小久保裕紀監督(53)の采配を疑問視した。
「投手交代のタイミング。(先発の)石川(柊太)は良かったと思う。『あそこで代えるかな?』と思った。シーズン中から球数とか、ああいうところで代えているのは確かだが、投手の(交代の)タイミングを間違えたのと、投手の起用がどうだったのかなと言う感じがする」
「普通だったら調子こいて『明日も勝ちます』と言うが...」
ソフトバンク先発の石川柊太(32)は、5回までオースティンのソロ本塁打1点に抑えるも、6回2死1塁の場面で打席にオースティンを迎えたところで降板。2番手・尾形崇斗(25)はオースティンを三振で仕留めたが、7回に宮崎にソロ本塁打を浴びるなどして、リードが広がった。
このような状況を踏まえ、高木氏は「DeNAは投げれば投げるだけ、中継ぎ陣は結果がうまくついてきている。ソフトバンクは投げれば投げるほど、結果が悪い方向に流れている。この投げれをどうやって止めるのかなというのが、ひとつのポイント」との見解を示した。
そして、試合後の三浦大輔監督(50)のコメントに注目し、次のように私見を述べた。
「DeNAは王手をかけて(本拠地に)帰りたい。三浦監督が最後のインタビューの中で、応援団のひとたちに言っていた。『明日も応援してください』と。普通だったら調子こいて『明日も勝ちます』と言うが、言わなかった。やっぱり慎重だった。相手を逆なでしないというか。そこは冷静だった」
互いに2勝2敗で迎えるシリーズ第5戦。ソフトバンクは大関友久(26)、DeNAはアンドレ・ジャクソン(28)が先発のマウンドに上がる。