日本シリーズ初黒星ソフトバンク、球界OBが敗因分析 「ソフトバンクは勝手にチャンスをあげている」

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    プロ野球横浜ベイスターズ、日本ハムでプレーした野球解説者の高木豊氏(66)が2024年10月29日にユーチューブを更新し、同日みずほPayPayドームで行われた日本シリーズ第3戦、ソフトバンク対DeNA戦を独自分析した。

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東は1つのフォアボールも与えていない

    ソフトバンクの2勝で迎えた第3戦は、DeNAが初回に1点を先制。1死3塁から3番・牧秀悟内野手(26)のショートゴロの間に、3塁走者がホームに生還した。

    ソフトバンクはその裏の攻撃で、2死1、3塁のチャンスに、5番・近藤健介外野手(31)がレフト前にタイムリー2塁打を放ち同点に追いついた。

    DeNAは5回に桑原将志外野手(31)のソロ本塁打などで2点を獲得。8回には戸柱恭孝捕手(34)のタイムリー2塁打で1点を追加し、試合を決定付けた。結局、DeNAが4-1で勝利し、シリーズ初白星を挙げた。

    これで、2018年の第3戦から続いていたソフトバンクの日本シリーズ連勝は「14」でストップした。

    高木氏は、ソフトバンクの敗因のひとつに、投手陣の制球難を挙げ、次のように分析した。

    「ソフトバンクは8四球出している。全体的に。東は1つのフォアボールも与えていない。10安打を打たれているが、先頭打者を出していない。ここらへんがさすがだなと思うし、(ソフトバンク先発)シュツワート・ジュニアは力があるが、先頭打者を出している。フォアボールも。勝手にチャンスをあげている」

「DeNAは東がいい見本を見せてくれた」

    この日はDeNA先発・東克樹投手(29)が、ソフトバンク打線に10安打を浴びながらも無四球1失点に抑える好投。一方のソフトバンク投手陣は、DeNA打線を6安打に抑えるも、計8四球と制球に苦しんだ。

    高木氏は「ソフトバンクは1戦目、フォアボールを2個。2試合目は1個。それで勝ってきている」とし、「強いチームでも、フォアボールでピンチを広げたり、ミスが続くとこういう試合になる。DeNAは東がいい見本を見せてくれた。フォアボールを出すと、相手が強く、優秀なバッターが多いだけに、スキを突かれる」と解説した。

    クライマックスシリーズ(CS)ファーストステージで阪神に2連勝し、ファイナルステージではリーグ優勝巨人を4勝3敗(1敗は巨人のアドバンテージ勝利)で下したDeNA。日本シリーズでは下剋上での日本一を目指す。

    横浜OBでもある高木氏は、「DeNAは(クライマックスシリーズで)場数を踏んできている。慣れもあるし、明日(30日)取ったら本当に分からなくなる」との見解を示した。

    注目の第4戦は、ソフトバンクが石川柊太(32)、DeNAはアンソニー・ケイ(29)が先発のマウンドに上がる。

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