「陣営に負けるという発想はないかも」
アフマダリエフは、23年12月に行われたWBA世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦に勝利して以来、試合から遠ざかっている。この間、調整試合を行うこともできたが、井上との対戦を待ち続けた。暫定王座決定戦は、約1年ぶりのリングとなる。
金平会長は、暫定王座決定戦で勝利し、暫定王座を獲得すれば、暫定ながらも世界タイトル戦として興行ができると指摘。興行面でいえば、ノンタイトル戦とは異なり、大きなメリットになるという。
一方で、暫定王座決定戦に出場するデメリットがある。
決定戦で負ければ、世界ランクが落ち、井上への挑戦権がなくなる。金平会長は、暫定王座決定戦に臨むアフマダリエフ陣営の心理を、こう読み取った。
「暫定王座決定戦で負ける可能性はあるが、陣営に負けるという発想はないかもしれません。絶対に勝つ自信があるのだと思います。(マーロン)タパレス選手と対戦(23年4月)した時も、負けるとは思っていなかったはず(結果は1-2の判定負けでWBA・IBFスーパーバンタム級王座陥落)。あるいは、いまだに負けたとは思っていないかもしれません」
成績はアフマダリエフが13戦12勝(9KO)1敗、エスピノサが35戦30勝(25KO)4敗1無効試合。