「副業に最適」スキマ時間に稼ぐ1回限りの「スポットワーク」 人気のサービスは?問題点は?

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   空き時間に単発で働く「スポットワーク」(スキマバイト)が急速に浸透している。ピンポイントで人手を確保したい企業と、すきま時間に稼ぎたい人を即座にマッチングするスポットワークサービスが広がっている。

   モバイル専門の市場調査を行うMMD研究所(運営元はMMDLabo、東京都港区)が2024年10月22日に発表した「スポットワークに関する調査」によると、利用経験は約12%だが、知っている人が半数を超えた。

   どこのサービスが人気なのか。また、問題点はないのか。調査担当者に聞いた。

  • 空き時間に単発で働く「スポットワーク」(スキマバイト)が話題
    空き時間に単発で働く「スポットワーク」(スキマバイト)が話題
  • (図表1)スポットワークサービスの認知と利用状況(MMD研究所の作成)
    (図表1)スポットワークサービスの認知と利用状況(MMD研究所の作成)
  • (図表2)利用経験のあるスポットワークサービス(MMD研究所の作成)
    (図表2)利用経験のあるスポットワークサービス(MMD研究所の作成)
  • (図表3)スポットワークサービスで追加してほしい機能(MMD研究所の作成)
    (図表3)スポットワークサービスで追加してほしい機能(MMD研究所の作成)
  • (図表4)利用経験者がスポットワークサービスを選ぶ際、重視すること(MMD研究所の作成)
    (図表4)利用経験者がスポットワークサービスを選ぶ際、重視すること(MMD研究所の作成)
  • (図表5)スポットワークでの1回の平均業務時間(MMD研究所の作成)
    (図表5)スポットワークでの1回の平均業務時間(MMD研究所の作成)
  • 空き時間に単発で働く「スポットワーク」(スキマバイト)が話題
  • (図表1)スポットワークサービスの認知と利用状況(MMD研究所の作成)
  • (図表2)利用経験のあるスポットワークサービス(MMD研究所の作成)
  • (図表3)スポットワークサービスで追加してほしい機能(MMD研究所の作成)
  • (図表4)利用経験者がスポットワークサービスを選ぶ際、重視すること(MMD研究所の作成)
  • (図表5)スポットワークでの1回の平均業務時間(MMD研究所の作成)

利用者は10代~30代の若い男性が多い

   スポットワークは数時間単位で働く1回限りのアルバイト。企業や店舗は、人手がほしい時間帯にピンポイントで求人を出し、働く人は、自分の空き時間にできる仕事をアプリ上で選び、雇用契約を結ぶ。面接といった面倒な手続きはなく、報酬はすぐに振り込まれるケースが大半だ。

   MMD研究所の調査(2024年9月18日~19日)は、スマホを所有している18歳~69歳の男女7000人に予備調査を行ない、スポットワーク利用経験者500人を抽出、詳しく本調査を行なった。

   7000人を対象に「スポットワークを知っているか」と「利用しているか」を聞くと、「知っている」(認知)は全体で54.5%、また、「利用経験」は11.8%となった。これを性年代別で見ると、「認知」「利用経験」ともに10代~30代の若い層が高く、利用経験は男性のほうが多い【図表1】。

   予備調査から抽出した利用経験者500人を対象に、利用したことがあるスポットワークサービス(複数回答可)と現在メインで利用しているサービスを聞いた結果が【図表2】だ。ともに「タイミー」がダントツの1位で、次いで「シェアフル」「LINEスキマニ」と続く。

   利用経験者にサービスで追加してほしい機能を聞くと(複数回答可)、「口座登録不要で、決済サービスで支払われる」「口座登録不要で、手渡しで支払われる」「スケジュールの自動調整機能」などが上位に並んだ【図表3】。こうした機能が付いていれば、もっと便利になるのにというわけだ。

   また、サービスを選ぶ際に重視していることを聞くと(複数回答可)、「勤務時間の柔軟性」が最も多く、「求人の多さ」「即日払いがある」などが続いた【図表4】。

   さて、みんな1回でどのくらいの時間を働いているのか。平均業務時間を聞くと、「2時間以上3時間未満」(21.2%)が最も多く、次いで「3時間以上4時間未満」(20.0%)、「4時間以上5時間未満」(17.6%)となった。全員の平均時間を算出すると「4時間1分」となった【図表5】。

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