2024年10月27日に投開票日を迎えた第50回衆院選をめぐり、著名人らからも投票を呼びかける投稿が相次いでいる。
そうしたなかSNSでは、全国の約4割の投票所で終了時間が繰り上げられる見込みだとする報道が注目され、怒りの声も上がった。
「国民の義務」「投票終了」がトレンド入り
27日朝、第50回衆院選の投票が始まった。
SNSでは、「国民の義務」や「投票終了」などのワードがトレンド入りしているほか、著名人らも投票を呼びかけている。
俳優の大沢たかおさんは、「今日は投票日。"日本の、あしたを想う。"その気持ちを、ぜひ、一票に投じて」とした。
楽天グループの創業者で実業家の三木谷浩史氏は、「しつこいようですが、皆様投票に行きましょう。Let's vote!」と呼びかけた。
シンガーソングライターのスガシカオさんは、「今日は大阪駅で野外フリーLIVEですので、昨日期日前投票を済ませてきました」と報告。
その上で、「本日は衆院選投開票日です。私たちの暮らしと国を、どうしたいのかを問われる大事な選挙。投票に長い時間はかかりません、行楽シーズンですが、ちょっとだけ時間を作って選挙に参加しましょう!」とした。
漫画『ちはやふる』などで知られる末次由紀さんは、投票券を持った少女のイラストを添え「ネームで死にそうだけど投票に行ってきます」と投稿した。
「選挙に関心があるってことは、自分だけじゃない社会の未来に関心があるってこと。自分にしか関心がなかったら投票しに行かないかもしれない。でもそれじゃ立ち行かなくなるから」とした。
「こんな事、許されていいのですか!? 選挙ですよ」
積極的な投票を訴えるユーザーらが多い中、にわかに注目を集めているのは、投票所の閉所時間に関する問題だ。
選挙における投票時間は、原則として午前7時から午後8時まで。しかし、公職選挙法 では、投票所の開所時間を2時間以内の範囲で繰り上げ・繰り下げることができ、閉所時間は4時間までなら繰り上げられる、としている。
そうしたなか、読売新聞が26日、「投票立会人の負担を軽減したり、職員の時間外手当を削減したりする」ねらいで、全国の約4割の投票所が法定の投票終了時間を繰り上げることが総務省のまとめでわかったと報じた。こうした対応について、SNSで注目され、疑問の声が噴出している。
俳優の高岡蒼佑さんは27日、「政治家のための選挙ではなく 国民のための政治家を選びたいものですね 」と投票を呼びかけた。続く投稿で、「できれば16:00までに行った方がいいです 自分は朝済ませてきました」とつづった。
演出家・劇作家の夏井孝裕さんは、「以前からなし崩しにたびたびそうしてきたからといって、『コスパ』みたいな理由で投票所を早く閉めることはダメですよ」と投稿。「時間内に投票所に来た人の投票権を奪ってはいけません。開票、集計に不正が許されないのと同様、集票にも一切の不正があってはいけません。来た人に投票させないことが不正でなくてなんですか」と主張した。
女優の毬谷友子さんは、該当のニュースを引用するかたちで「投票所 明日4割で早じまい!! 最大4時間!! 繰り上げ!! 町村選管の判断で終了時間を4時間まで繰り上げられる。理由:立会人に負担 経費節減 こんな事、許されていいのですか!? 選挙ですよ」と怒りをあらわにしている。