韓国メディア「スポーツ朝鮮」(ウェブ版)は2024年10月25日、独立リーグの四国IL・徳島に所属する白川恵翔投手(23)の特集記事を公開し、白川が24日に行われたドラフト会議で指名漏れしたことを報じた。
KBOリーグ通算成績は4勝5敗、防御率5.65
白川は今シーズンの5月に、四国IL・徳島から韓国プロ野球(KBO)リーグSSGランダースに、6週間の期限付きでレンタル移籍した。
地元メディアによると、報酬は約180万円で、日本人投手がKBOリーグのマウンドに立つのは11年の門倉健投手(サムスンライオンズ)以来13年ぶり。プロ経験のない高校卒業後、独立リーグでのみプレーしていたという経歴は珍しいという。
SSGランダースでは、計5試合に先発して、23イニングを投げ2勝2敗、防御率5.09。SSGランダースでの投球が評価され、7月に斗山ベアーズと6週間の期限付きで契約した。
斗山ベアーズでは、7試合に登板して2勝3敗、防御率6.03を記録。KBOリーグ通算成績は4勝5敗、防御率5.65だった。
地元メディアによると、白川は韓国デビュー戦で白星を飾ったことでファンの関心が高まり、人気が徐々に上昇。ファンは、白川を「かわいい若い選手」を意味する「カムジャ(ジャガイモ)」と呼んだという。
「KBOリーグのキャリアは通じなかった」
このような背景があり、複数の韓国メディアが24日のドラフト会議に注目した。
「スポーツ朝鮮」(ウェブ版)は、「SSG、斗山の白川指名されず」などのタイトルで記事を公開した。
記事は「白川はまたもや敷居を越えられなかった」と書き出し、こう続けた。
「今シーズンKBOリーグで活躍した右腕・白川が日本プロ野球(NPB)入りに失敗した。24日に行われた新人ドラフト会議で12球団が指名した選手名簿に入らなかった。この日、育成選手54人を含む計123人が指名された。白川にとってKBOリーグは日本プロ野球進出のための一種のショーケースだったが、何の役にも立たなかった」
韓国メディア「OSEN」(ウェブ版)は、白川のKBOリーグでの実績を紹介しつつ、「KBOリーグのキャリアは通じなかった」とした。もっとも、「それでも韓国で金銭的な利益だけでなく、外国人選手として積み上げた経験と思い出は、白川の人生にとって忘れられない時間として残るだろう」と締めくくった。