今オフの監督交代で大きな波紋を呼んだのが、楽天だ。
来季も指揮をとることが既定路線とみられたが...
今季から就任した今江敏晃監督はCS進出を逃したが、交流戦で球団創設初の優勝を飾った。
投手陣では、早川隆久と藤井聖がともに11勝を挙げて、球団史上初の左腕で2ケタ勝利を達成。内星龍、古謝樹が先発ローテーションで頭角を現した。
先発から守護神に配置転換された則本昂大は32セーブで最多セーブに。
野手陣も辰己涼介が最多安打(158)のタイトルを獲得し、小郷裕哉は全試合フルイニング出場を達成してリーグ2位の32盗塁をマークした。
昨オフに目立った補強がなく、戦前の下馬評は低かったが、チーム力は投打で底上げされている。
今江監督は2年契約のため、来季も指揮をとることが既定路線とみられたが、球団フロントの考えは違った。任期途中の解任で、2軍監督の三木肇新監督が5年ぶりに復帰することに。
楽天ファンからはネット上で「今江さんがかわいそう。こんな扱いをしたら誰も監督を引き受けなくなる」、「なぜ今江監督に2年契約を提示したのか。球団がどういう方向性で強くなるのかビジョンが見えない」など批判のコメントが殺到する事態となった。