世界最大級のIT展示会「GITEX」 ドバイに集まった世界のクライメートテック企業

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10年未満でリターン求めないほうがよい

   「長期」とはどのぐらいか。オサリバン氏は、10年未満で投資のリターンを求めないほうがよいと指摘。例えば20年ぐらいのスパンで考え、「長い目で見られればそれだけ、利益を出すうえではベター」だと考える。

   実際、クライメートテック企業はスケールするまで長い時間がかかる。宮脇良二氏の著書『クライメートテック』(日本経済新聞出版)では、米電気自動車(EV)大手・テスラを例に挙げている。

   同社は創業からIPO(新規株式公開)まで7年と「比較的短かった」。だが、主力のEV「『Model 3』が売れ始め、大きな成長が株式市場から期待されるまでに、16~17年の歳月がかかっている」と説明。クライメートテックのスタートアップへの「投資にはかなりの忍耐が求められるのである」と指摘している。

   オサリバン氏の言葉を繰り返せば、2024年はVCからの投資が絞られており、状況は決して良いとは言えなさそうだ。だが「EXPAND NORTH STAR」を見て回った限り、世界各国からディープテック、クライメートテックのスタートアップが集まり、活気に満ちていた。次回、出展企業の具体例を紹介したい。

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