コインパーキングに3時間ほど駐車したら53万円も請求された――。お笑いコンビ・囲碁将棋の文田大介さんがXに投稿した、高額の請求金額が表示されている駐車場の精算機の写真に対し、驚く声がSNSで上がった。
こうした事例はたびたび報告される。なぜこんなことが起きるのか。文田さんが利用したとみられる「タイムズパーキング」など駐車場サービスを展開するパーク24(東京都品川区)の担当者は2024年10月18日、高額の請求金額が表示されてしまう原因を、J-CASTニュースの取材に説明した。
「は?3時間で?1時間18万なん?」→駐車場に落ち度なし「無事、解決してます」
ことの発端は、文田さんが10月12日に投稿した1枚の写真だ。「は?3時間で?1時間18万なん?」と驚き、駐車場の精算機に「539110円」と表示されている様子を紹介。法人向けサービス「タイムズビジネスカード」が利用できるとの案内も写っている。
その後、文田さんは18日、「無事、解決してます」と報告。「あの表示は、間違えて古い駐車券を入れてしまったからで、正しい駐車券を入れ直して正規料金で出庫しました」と経緯と説明し、駐車場に落ち度はないとコメントした。
パーク24の担当者も同日、文田さんの件について「正規の駐車料金にてご利用いただいております」と取材に説明した。また、こうした事例が同社で発生する原因も説明した。
高額の請求金額が表示されるのは、「車番認証式駐車場」の場合が考えられるという。入庫時に車両ナンバーをカメラで読み取り、車両ナンバーと駐車券をひもづける仕組みだ。
「ご精算後は速やかに出庫いただき、精算済みの駐車券は破棄いただきたい」
精算は、出口ゲートの精算機ではなく、施設の共用部分などに設置され、車に乗り込む前に使う事前精算機で行うことが一般的だ。
事前精算機で料金を支払うと駐車券が戻ってくるのがポイントだ。本来ならば出庫時に車両ナンバーを読み取って出口のゲートを開けるため、駐車券は不要だ。だが、不具合などで読み取れなかった場合は、駐車券をゲートに挿入してゲートを開けられるようになっている。
再び同じ駐車場を利用した際に、不要になったはずの駐車券を誤って挿入すると、前回の精算後から課金されている金額が表示されてしまうという。
担当者は、「注意事項としてご精算後は速やかに出庫いただき、精算済みの駐車券は破棄いただきたい」とし、「不具合等がみられましたらコンタクトセンターまでご連絡いただければと思います」と呼びかけた。