体重超過で「招へい禁止処分」のカシメロ、井上尚弥戦アピールも... 識者が指摘、対戦が「ありえない」理由

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「体重超過に関しては『またか』という感じ」

    カシメロは過去にも計量に関するトラブルを起こしている。IBF世界ライトフライ級王者時代に体重超過で王座をはく奪された。WBOバンタム級王者時代の21年12月には、前日計量をウイルス性胃腸炎のため欠席し、試合は中止となった。

    22年4月に再設定されたWBOの防衛戦では、減量のために試合直前にサウナを使用したことが発覚。これが英国ボクシング管理委員会の医療ガイドラインに抵触し、試合はまたも中止に。2度の試合キャンセルを重くみたWBOは、カシメロの王座はく奪を決定した。

    このような背景を踏まえ、金平会長は

    「体重超過に関しては『またか』という感じ。スタッフはかわいそうかもしれませんが、これは自分たちの責任。計量してオーバーしましたでは話にならない。こればかりはかばいようがない。体重が落ちなかったら、その体重でまた契約をし直さなければならない。そもそもの話です」

    と厳しい論調で語った。

    そして、プロモーター目線で、こう続けた。

    「今回の場合、カシメロ選手が体調を崩していて、うまく減量ができなかったわけではない。現に、計量翌日の試合では元気満々にリングに上がって1回TKO勝ちしている。私がプロモーターなら『ふざけた話だ』と思います。実力のあるヒールは大事かもしれないが、体重を守れないので、試合の1つ前の段階。話にならないと思います」

    世界3階級を制覇したカシメロは、17年9月以降負け知らずで、戦績は34勝(23KO)4敗1分。

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