完封負け巨人は「あまりにも慎重すぎた」 球界OBが指摘する「試合勘」の欠如...「普通だったら引っ張ろうとするが...」

   プロ野球横浜ベイスターズ、日本ハムでプレーした野球解説者の高木豊氏(65)が2024年10月16日にユーチューブを更新し、同日に東京ドームで行われたクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ初戦、巨人対DeNA戦を独自分析した。

  • 巨人の本拠地・東京ドーム
    巨人の本拠地・東京ドーム
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「大城は普通こういう時は必ず1、2塁間を狙う」

   試合は4回にDeNA佐野恵太外野手(29)が、巨人先発・戸郷翔征投手(24)からソロ本塁打を放ち先制。7回には、1死1、3塁の場面で代打・筒香嘉智外野手(32)がしぶとくレフト前にヒットを打ち1点を追加した。

   巨人は先発アンソニー・ケイ投手(29)をはじめとするDeNA投手陣に抑え込まれ、4安打完封負け。重要なファイナルステージ初戦を落とし、通算1勝(アドバンテージ)1敗とした。

   高木氏が注目したのは、巨人の4回の攻撃だ。

   1死走者なしから4番・岡本和真内野手(28)が四球で出塁。続く5番・大城卓三捕手(31)は初球を叩き、ショートゴロのダブルプレーに倒れた。

   高木氏は「ここで思ったのが、大城は普通こういう時は必ず1、2塁間を狙う。だけど初球を何気なく打ちにいった。そう見えた。合わせにいったという感じのバッティングをした。ここらへんを見てゲーム勘がないなと思った。普通だったら、どうやっても引っ張ろうとするが、簡単に初球を打ってダブルプレー」と解説した。

「オコエがボール球を振った」

   CSファーストステージ第2戦から中2日のDeNAに対して、巨人は10月2日のDeNA戦がリーグ戦最後の試合だった。約2週間、実戦から遠ざかっており、高木氏は試合間隔が空いたことで試合勘が鈍ったと指摘した。

   そして、「DeNAの勢いと、思い切りのよさに圧倒された」と、試合全体を振り返りながら初回の攻撃に言及。

   「巨人は久しぶりのゲームで入りが難しかったと思うが、あまりにも慎重すぎた。ただ初回だけは、慎重にいかなければいけなかった。オコエ(瑠偉)がボール球を振った。あれがフォアボールになっていれば、どうなったんだろうというボールだった。ちょっともったいなかった」

   初回、ケイの制球が安定せず1死から2番・増田大輝内野手(31)が四球で出塁。続くオコエ瑠偉外野手(27)は、3ボールノーストライクからの4球目を見逃し、5球目のカットボールを空振りした。その後、3球ファールで粘るも結局三振に倒れた。

   スポーツ紙の報道によると、初戦を落とした阿部慎之助監督(45)は「横浜の勢いを感じながらやることができました」と語り、完敗を認めたという。

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