筋トレ系YouTuber・ボディビルダーの芳賀セブンさんが2024年10月14日、ジムでトレーニングを行う際に、事故防止の観点からセーフティーバーを正しく設定することの重要性を動画で語った。
「ベンチプレスは危険と隣り合わせ」
芳賀さんが公開したのは、「某24時間ジムで起きたベンチプレス死亡事件について」と題した動画。Xでは9月下旬ごろから、ある24時間ジムの利用者が、セーフティーバーを設定せずにベンチプレスを行い、死亡する事故があったという投稿が拡散した。
セーフティーバーとは、主にベンチプレスやスクワットなどのバーベルトレーニングを行う際に使用するもの。セーフティーバーを正しく設定していれば、高重量のバーベルを挙上できなくなったとしても、バーベルが完全に落下する手前でストップがかかり、重大な事故を回避できる可能性が高まる。
芳賀さんは動画で、「フィットネスブームで筋トレする人が増えてきましたが、今一度、ベンチプレスは危険と隣り合わせで、セーフティーバーを必ず設定しなければいけないと再度認識せねばいけません」と切り出した。
セーフティーバーは、自分の体や、トレーニングで確保したい可動域に合わせて高さを調節することができる上、操作方法も単純だ。芳賀さんによると、ベンチプレスで設定すべきセーフティーバーの位置は、下ろしたバーベルが胸に当たるが、首には当たらない程度だとし、「セーフティーバーを設定するなんて5秒で終わる話です」「5秒で自分の命を守れますので」と訴えた。
「セーフティーしないと死ぬよ?」
芳賀さんは最近、ジムでセーフティバーを設定せずにベンチプレスをしていた利用者が、重さに耐えかねて、「つぶれる」寸前の状態のところを目にしたという。芳賀さんは他の利用者と共に、それを助けたが、相手はそのままトレーニングを始めたという。
これを見かねた芳賀さんが、「ねぇねぇ、セーフティーしないと死ぬよ?」と声をかけると、相手からは「だって、やりづらい」という返事が。その後、相手は言う通りに応じたものの、慣れないトレーニングの動作だったため、芳賀さんは「あ、こいつセーフティー設定したことねぇんだなって思いましたね」と呆れていた。
近ごろのSNSでは、ユーザーのトレーニング動画に簡単にアクセスできるが、特に海外においては、セーフティーバーや、重りの落下を防ぐカラーを設定していない例が散見される。この風潮について、芳賀さんは「当たり前なのか知りませんけど、ここは日本なので、日本のルール、ジムのルールに従わなければいけませんよね」と説いた。
24時間ジムは便利だが...
比較的手ごろな価格で利用できる24時間ジムは各地で急増しているが、芳賀さんは「24時間ジムは常にスタッフさんがいるわけではないし、時間帯によっては、周りに利用者がいるとも限りません」とも解説する。
どのような形態のジムでも「一人ひとりのリスク管理」が重要だとし、「トレーニングマシンの使い方に十分注意するとか、ジムに通い慣れている僕みたいなボディービルダーだったり、その他のトレーニーの方にも同じことが言えるんですけど、安全に使用することが大切です。体調が万然ではない場合は、無理をしすぎないようにしましょう」と語った。
視聴者からは、「海外住みです。私が行っているジムはベンチ台にセーフティバーが設置しておらず非常に危険で高重量に挑むこともなかなか出来ません」「シートベルトと同じだね」「しない理由がわからない」「ジムでバイトしてるけど、どれだけ注意書きしようと守らない人は守らないのよね」といった声が寄せられた。