巨人は日本シリーズに進出できるか? 元コーチが経験した短期決戦の「難しさ」...勝負の分かれ目、最重要ポイントは

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

「巨人は短期決戦に向いたチーム」

   橋上氏はファイナルステージ初戦の重要性について、こう説明した。

   「コーチ時代にクライマックスシリーズを経験し、その時も初戦の大切さを経験したが、クライマックスシリーズを紐解いて数字を見てみると、初戦の大切さは明らか。巨人時代に、初戦の良し悪しというのが短期決戦を大きく左右すると感じました。ファイナルステージは、移動日もなく球場も変わらないので、負けた場合、気持ちなどを切り替える時間があまりない。日本シリーズならば、移動日が入って球場も変わるので雰囲気が変わるが、移動日がなく同じ球場でぶっ通しでやるので、あれよあれよという感じで終わってしまう」

   ファイナルステージ初戦で悪い流れに傾くと、自力で流れを変えることは難しいという。橋上氏は自身の経験から、戦い方の難しさに言及した。

   「よほど何か流れを変えるような大きな出来事がない限り、流れを変えるのは難しい。流れを変える何かは、自分のチームではなく、相手チームの大きなミスなどです。流れの悪いチームはなかなか自発的に流れを変えることはできない」

   指導者として何度も短期決戦を経験してきた橋上氏は、次のように展望を占った。

   「巨人の場合、ピッチャー陣はよいので、初戦でケイ投手をどれだけ打てるか。例外はあるが、短期決戦はロースコアの戦いになることが多い。そうなると、巨人の守備力と投手力。ディフェンス力はセ・リーグで1番よいので、短期決戦に向いたチームだと思います。ホームのアドバンテージもある。シーズン中の両チームの対戦成績を見れば、巨人が有利にかわりないでしょう。ただ、巨人は初戦を落とすとバタつくと思います」

   ファーストステージ2連勝で勢いに乗るDeNAに対し、リーグトップの投手力を誇る巨人がどのように迎え撃つか。注目のファイナルステージは16日に開幕する。

1 2
姉妹サイト