「多様性社会が生きづらい」53歳の悩みに寄り添う同年代の声
新しい概念への理解に追いつけていないという告白もXでは見受けられます。
たとえば、53歳になる父から「多様性社会が生きづらい」と打ち明けられたという子どもの立場からの投稿が注目を集めたことがありました。
53歳の父「多様性社会が生きづらい。老害になりたくないので発言権を失った」→様々な反応集まる「自分の考えをアップデートしていくことが大変」 - Togetter [トゥギャッター]
現在53歳ということは、この世代の人々は平成の前半ごろに社会人となり、パワハラという言葉もない時代でした。この父親は「理不尽・罵声が当然の昭和・平成初期を過ごしてしまったから、今の時代で許されないことを本当の意味で理解できていない」状態であり、「老害になりたくないので沈黙を選択していて、結果的に社会での自由な発言権を失っている」と話したといいます。
投稿者の父親と同世代というXユーザーからは「お父様がおっしゃることはよくわかる」と共感する声が。また、「ちゃんと自己分析が出来ていて偉い」「現状を認識できているのはとてもよいこと」「理知的で冷静なお父さんですね」と、我が子に胸の内を打ち明けたことをねぎらうコメントが集まりました。
さらに、やはり同世代だという人からは「罵声を浴びせられ理不尽なことを押し付けられなくなった今の時代にほっとした」と価値観の変化を歓迎しているという声や、「何歳になっても価値観はアップデートできるし、ご自身を『老害』認定するにはまだまだ若すぎる。今のうちに価値観の切り替えがうまくいくといいな」とはげます声もありました。