大山のぶ代さん死去90歳...「ドラえもん」の声26年

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アルツハイマー型認知症を、夫・砂川さんが公表

   多くの子供や親に夢を与え続けた大山さんだが、自身は子供に恵まれなかった。最初の赤ちゃんは死産。38歳で授かった二人目は未熟児で、3か月の命だった。「次に妊娠したら、母体が危ない」と医師に宣告され、病院の床に崩れ落ちたという。

   夫の砂川さんは、もし子供が元気に育っていたら、仕事を辞めて家庭に入り、「大山のぶ代のドラえもん」は誕生しなかっただろうと回想している。45歳で授かった「ドラえもん」について、大山さんはいつも「私たちの息子のようね」と言っていたという。

   2001年にがんが見つかり手術。その後に患った脳梗塞も徐々に好転し、一時は再び声優の仕事をしていたが、12年、アルツハイマー型認知症の診断を受ける。砂川さんは親友の毒蝮三太夫さんのアドバイスもあり、妻の認知症の公表に踏み切った。

   砂川さんの著書『娘になった妻、のぶ代へ』(双葉社、15年刊)によると、大山さんの症状はだんだん進み、記憶はおぼつかない。かつて自分が「ドラえもん」だったことも覚えてないかもしれないという。砂川さんは17年7月にがんで先立った。

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