サッカーJリーグ・大宮アルディージャでプレーした経験を持つ元韓国代表MFイ・チョンス氏(43)が2024年9月8日にユーチューブを更新し、韓国代表のホン・ミョンボ監督(55)の去就について自身の見解を語った。
「代表チームの全体的な状況が良くない」「危険な可能性がある」
韓国は26年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選のB組に属し、ここまで1勝1分けでグループ2位につけている。
10日に敵地でグループ首位のヨルダンと対戦。15日にはホームで3位のイラクとの対戦を控えている。
ホン監督は24年7月に10年ぶりに韓国代表監督に復帰。それまで代表を指揮していたユルゲン・クリンスマン監督(60)が更迭され、後任としてホン監督に白羽の矢が立った。
地元メディア「マイデイリー」(ウェブ版)によると、イ氏は代表チームの現状について、「代表チームの雰囲気が厳しい。(エースの)ソン・ソンミンが怪我をしているので心配だ。選手個人のコンディションはともかく、代表チームの全体的な状況が良くない」と分析し、次のように危惧した。
「私はもちろん、韓国がワールドカップに進出することを応援する。ワールドカップは必ず行かなければならない。しかし、パリオリンピックに行けなかった。ワールドカップもそうなるかもしれないのに、なぜ分からないのか。ワールドカップに出場できないとは1度も思っていなかったが、そうなる可能性がある。危険な可能性がある」
「2連敗するのは監督の資質の問題だ」
地元メディアによると、韓国代表の絶対的エースのFWソン・フンミン(32)が足の負傷のため、代表チームに合流できず10日のヨルダン戦を欠場するという。さらに、国内では韓国サッカー協会がホン監督を選任した過程に問題があるとし、波紋を広げている。
地元メディアの報道では、日本のスポーツ庁にあたる、韓国の文化体育観光部が10月2日、韓国サッカー協会がクリンスマン前監督とホン監督を選任する過程で手続きに違反があったことを明らかにした。これにより、サッカーファンのサッカー協会、ホン監督への不信感が一気に高まったという。
このような背景の中で、イ氏はホン監督の去就に言及。MCから「ヨルダン、イラクに2連敗を喫した場合、監督が変わる可能性はあるか?」と問われると、「無条件に代わる」と即答。
そして、「今の状況で2敗すれば名分がない。2連敗するのは資質の問題だ」との見解を示したという。
韓国が属するB組は、ヨルダン、イラク、クウェート、パレスチナ、オマーンが入り、11月にクウェート、パレスチナ戦が予定されている。