悩んだときに立ち返る企業の指針と理念が、上司と部下を助ける
――今回の調査で特に強調したいことがありますか。
広報担当者 上位2社のクチコミに見られた「行動指針の浸透度の高さ」はやはり印象的でした。世界的な有名企業でありながら、徹底的に行動指針や理念を浸透させようとする愚直さを感じ取ることができます。これは管理職以外の社員から寄せられたクチコミからも見てとることできます。
たとえば――。「OLP(Our Leadership Principles)に従って行動することに重きを置いており、採用時はもちろん、人事評価でもOLPに従って評価される。そのため社員の目指す方向が同じであるため、社内コミュニケーションがスムーズである印象である」(アマゾン)、「個々で企業文化を認識、理解しながら互いに振舞えていると感じられる場面が多い」(マイクロソフト)といった投稿が見られます。
悩んだときに立ち返ることができる指針や企業理念が形骸化せず、社員にしっかりと根付いているからこそ、上司と部下の齟齬(そご)がなくなり、同じバリューが共有できるのではないかと感じました。
(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)