石破茂首相は2024年10月7日、自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金事件をめぐり、党内処分を受けた「裏金議員」について、政治資金収支報告書に不記載があった場合、次期衆院選での小選挙区・比例代表の重複立候補を認めない考えを示した。
最終的な判断は、地元の意向や党による情勢調査の結果を踏まえ、9日までに行われる見通しだ。
渦中のひとりが杉田水脈衆院議員。次期衆院選での比例単独立候補を目指していることについて、SNSでは疑問の声が相次いでいる。
みんなの党→日本維新の会→次世代の党→自民党
自民党山口県連は7日、次期衆院選の比例中国ブロック単独候補として杉田氏を擁立するとして党本部に公認申請を行ったことを発表した。
杉田氏は裏金事件で計1564万円の不記載があったとして、党役職停止6か月の処分を受けており、この処分期間が明けたばかりだ。
複数報道によると、友田有幹事長は杉田氏を擁立する決定について、党本部から女性候補の申請を求められたとした上で「本人の希望もあり、決定した」としている。
杉田氏は、10年10月に「みんなの党」兵庫6区支部長に就任。12年に「日本維新の会」に鞍替えし、14年の分党に際し「次世代の党」結党に参加するも落選。その後、3年を経て17年に自由民主党より比例中国ブロックから立候補していた。
こうした背景から、SNSでは杉田氏の比例単独立候補について疑問の声が相次いでいる。
ジャーナリストの江川紹子氏はXを通じ、「裏金以前に、比例単独は2回まで、という党内ルールがあったんじゃなかったでしたっけ?」と疑問を投げかけた。
杉田氏は、17年・21年の衆院選で比例中国ブロック単独候補となっていた。