まさかのタイミングだった。
オリックス・中嶋聡監督が2024年10月6日の楽天戦(楽天モバイル)後に、今季限りでの電撃辞任を発表。複数のメディア報道によると、球団は来季の続投に向けて再三慰留したが、中嶋監督の意思は固く固辞したという。
投手陣は奮闘も、打線が波に乗れず
残した功績を考えれば、名将であることは間違いない。
2軍監督を務めていた20年のシーズン途中に1軍監督代行を務めると、翌21年に監督に就任。同年からリーグ3連覇を飾り、22年はヤクルトを日本シリーズで4勝2敗と破り、26年ぶりの日本一に輝いた。
だが、絶対的エースの山本由伸がポスティング・システムでドジャースへ、山崎福也が日本ハムにFA移籍した今季は苦戦を強いられた。
リーグ2位のチーム防御率2.82と投手陣は奮闘したが、打線がリーグ5位の402得点と昨年の508得点から大幅に減った。
昨季の首位打者・頓宮裕真が打81試合出場で率.197、7本塁打、30打点と打撃不振に苦しみ、広島からFA移籍した西川龍馬も138試合出場で打率.258、7本塁打、46打点とパ・リーグの投手への対応に苦しんだ。
攻守でミスも目立ち、王者らしからぬ戦いぶりで借金14の5位に低迷。CS進出すら果たせなかった。