動画の「倍速視聴」10代7割、シニア5割...それで映画・音楽を楽しめる? 「納得できない」ベテラン記者、調査担当者に聞く

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シニアでも、家事など忙しい時「タイパ」で倍速視聴をする

   J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を担当したモバイル社会研究所の佐藤仁(ひとし)さんに話を聞いた。

――まずは基本的なことをお聞きしたいと思いますが、74歳の私は倍速視聴というものをしたことがありません。ただ、録画したドラマがかったるいときは、先送りボタンを押して「途中を飛ばす」ことはよくあります。今回の調査において、そういうことも「倍速視聴」に入るのでしょうか。

佐藤仁さん 「途中を飛ばして」視聴していないのであれば、タイムパフォーマンス優先という意味では類似した行動かとは思いますが、私たちの調査では、「途中を飛ばす」ことは倍速視聴に含んでおりません。

――若い人ほど倍速視聴が多いのは、今おっしゃったZ世代に多いといわれる「タイパ」(タイムパフォーマンス)重視の影響でしょうか。それにしても、私と同年代の70代シニア男性でも5割近くいることが実は驚きです。

佐藤仁さん ご指摘の通り、若い世代はタイムパフォーマンスを重視していると言われています。

「自分の見たいものを、短時間で効率的に(たくさん)見る」ための手段として、倍速視聴をしているのだと思います。YouTubeや多くの動画配信が倍速視聴に対応しており、若い世代ほど、スマホなどのICT機器を使いこなしていることは要因の1つかと思います。

また、本調査ではスマホなどのインターネットでの動画視聴だけでなく、テレビ視聴時の倍速視聴も含まれています。そのためシニア世代でも録画したテレビ番組などを倍速視聴して見られる方が一定数いるのだと思います。

また、シニアの方も一定数、家事などご多忙の合間でテレビ番組やスマホで動画を見ているのでタイムパフォーマンスを意識して倍速視聴されている方がいらっしゃるのだと思います。
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