自らで行動し状況を変化させる点で、転職の多くはポジティブだ
――なるほど。【図表3】では早期離職を「プラス」と考える人が多いですが、「人間関係」がイヤでやめるといったネガティブな理由より、自分のキャリアや好きな仕事探しのためというポジティブな理由で転職する人が多いということですね。
宮本祥太さん 退職理由は人間関係に起因する場合もあれば、仕事内容や給与、仕事のスタイルに起因する場合もあるため、一概にポジティブかネガティブかをいうのは難しいでしょう。
ですが、早期離職をプラスと思う理由の結果をみても、「自分に合う職場・仕事を見つかることに繋がる」が5割を超えています。現在のキャリアに課題があった時に、職場や仕事などの「環境」を変えることで課題を解決しようとする傾向がうかがえます。
その意味では、早期離職の理由自体はポジティブ、ネガティブ双方が考えられますが、自らで行動し状況を変化させようとする点で「ポジティブ(前向き・能動的)な転職」を目指す人が多いと思います。