元プロレスラーの前田日明さんが2024年10月1日にYouTubeチャンネルを更新し、石川県の災害復興をめぐり、プロレスラーとしての後輩でもある馳浩知事を批判した。
「馳は何やってんの、馳は」「何やってるか動向がわからない」
前田さんは、24年1月に能登半島地震、9月に大雨災害に見舞われた石川県能登地域の復興が遅れていることについて触れ、「馳は何やってんの、馳は」「何やってるか動向がわからない」などと馳知事に憤りをみせた。
前田さんは「日本は災害大国で、どこのどんな辺ぴなところで災害が起きても速攻で日本人は直してきたんですよ。過疎地域だからって名目で予算を入れない、異常なことですよ」と批判した。
被災地の復興をめぐっては、財務省は4月9日の財政制度等審議会で、被災地が人口減少していることを念頭に、コンパクトなまちづくりを目指すべきとの考えを示した。これが、 「過疎地の復興は無駄」だと政府が受け止めているとして一部で問題になっていた。前田さんはこのことを念頭に置いているとみられる。
さらに前田さんはウクライナへの財政支援にも触れ、「その金があるならそっち(復興)に払えよ」といい、馳知事は「岸田(文雄総理)のところに行って文句言って、『そんな金があるなら能登に回しなさい』って言って、直談判して机叩き割ってもやればいい」と話した。続けて馳知事に対し、「人でなしですよ、人でなし」「面汚しですよ、レスラーの」と怒りを口にした。
なお、馳知事はこの財務省の方針に、4月11日の記者会見で「創造的復興のプランを検討しているときに正直、冷や水をバケツでぶっかけられたような気持ち」として不快感をあらわにしている。