スマホが当たり前の若い世代は、周囲に迷惑をかけている自覚が薄い
J‐CASTニュースBiz編集部は、モバイル社会研究所の調査担当者に話を聞いた。
――2015年からの調査をみると、2015年には35%だったのが2020年に57%まで上昇。その後横ばいになりながら、今回60%に3ポイント増加しました。この傾向をどう評価しますか。横ばい状態(高止まり)のままとみるのか、今後再び上昇に転じるとみるのか。
調査担当者 過去の傾向より高止まり感はありますが、2024年以降再び上昇する可能性はあるかもしれません。
2023年5月にコロナ5類移行によって、コロナ対策の緩和を含む社会変化があり、3ポイント増につながった可能性があります。社会変化がスマホ利用者の行動に影響が出るのか興味深いため、今後継続ウォッチしていきます
――【図表2】では、公衆の面前で行なっている行動の具体的な項目を調べています。携帯電話を机に置く、食事中に使用する、歩きスマホをするなどが6~7割に達します。これらは依存の面で問題はないでしょうか。
調査担当者 これらの行動が習慣化していることと、スマホに依存していることは別だと考えています。しかし、各種行動の置かれている状況にもよりますが、周囲に迷惑をかけたり、事故などにもつながったりする可能性はあります。マナーという面では問題だと思います。
特に、スマホが身の回りにあることが当たり前の若い世代にとっては、周囲に迷惑をかけているという自覚が薄いと考えられ、リスクは高まると考えています。