阿部慎之助監督はなぜ就任1年目で優勝できたのか? 元コーチが指摘...原辰徳監督との一番の違いは

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「ピッチャーに過度の重圧を与えないような言い回しを」

    「ピッチャーを萎縮させないようなコメントが非常に目につきました。キャッチャー出身の監督だけに、言葉ひとつでピッチャーにかかる精神的負担などが大きく左右するということを理解しているのでしょう。監督になって、その言葉がさらに重みを増している。それもあって、ピッチャーに過度の重圧を与えないような言い回しをしている。たとえ打たれても配慮する言い回しをしている」

    阿部監督の投手への「配慮」は、マウンド上の投手に反映されているという。これが昨シーズンと今シーズンの相違だと指摘する。

    「昨シーズンは、フォアボールを出したり、カウントが悪くなると、ベンチをちらちら見るピッチャーがいたが、今シーズンはそれが大きく減ったと思います。前任の原監督は厳しさの中で、チーム内で競争をさせ、よい緊張感を持たせるマネジメントをしていた。阿部監督は緊張感を持たせながらも、過度に緊張感を持たせないようにしているようにみえる。ピッチャーのプレッシャーが軽減されたことによって、それぞれ持っているものを発揮できやすい環境になったと思います」

    就任1年目で結果を残した阿部監督。橋上氏は、今シーズンのような強さは今後、数年続くと予想し、次のように解説した。

    「巨人は2年連続でBクラスのチームでした。外国人選手は何人か入れ替わりましたが、ほぼ現有戦力の底上げで優勝できた。チームとして大きな躍進だったと思います。ピッチャーが安定しているので、当分安定した戦いができると思います。この先数年間、大きな故障者が続出しない限りは、Bクラスになるということは考えにくい」

    10月2日のDeNA戦が今シーズン最終戦となる巨人。16日から本拠地・東京ドームでクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージが開幕する。

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