【阪神】リーグ連覇を逃し...来季の戦力にも懸念が 今オフ「主力のFA流出」阻止できるか

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   セ・リーグは巨人が4年ぶりのV奪回を飾った。

   リーグ連覇を狙った阪神は終盤に追い上げたが及ばず。クリーンアップを担う佐藤輝明、大山悠輔、森下翔太が前半戦に打撃不振でファーム降格するなど、貧打で得点力不足に苦しんだのが大きな誤算だった。

  • 岡田彰布監督も今季が2年契約の最終年に(写真:西村尚己/アフロ)
    岡田彰布監督も今季が2年契約の最終年に(写真:西村尚己/アフロ)
  • 岡田彰布監督も今季が2年契約の最終年に(写真:西村尚己/アフロ)

「どの選手も阪神に必要です」

   来季はチャレンジャーとして巻き返しを図ることになるが、FA権を取得した主力選手たちの残留交渉が大きなカギを握る。

   4番の大山悠輔、女房役の坂本誠志郎、代打の切り札・原口文仁、糸原健斗が今季中にFA権を取得。さらにFA権を保有している梅野隆太郎も、今年で3年契約が切れる。

   スポーツ紙記者は、

「どの選手も阪神に必要です。特に捕手の坂本は、今年の推定年俸が7000万円で人的補償の必要がないCランクとみられ、その場合、他球団が獲得するハードルは下がります。守備型捕手として評価が高いので、争奪戦になる可能性があります。大山も中軸としてチームを支えてきたので、他球団に流出となれば大きなダメージになる」

と懸念を口にする。

人的補償の必要がない「お買い得」選手は争奪戦に

   たしかに、人的補償の必要がない実力者は、他球団から見れば「お買い得」だ。

   たとえば、昨年、オリックスで自己最多の11勝をマークし、リーグ3連覇に貢献した山崎福也(日本ハム)はオリックスから慰留を受けたほか、ソフトバンク、日本ハム、巨人、ヤクルト、DeNAが獲得レースに参戦。日本ハムが6球団の争奪戦を制した。

   移籍1年目の今季は23試合登板で10勝5敗、防御率3.09の好成績をマーク。2年連続最下位から2位に躍進して、CS進出したチームの大黒柱として活躍している。

   FA権を取得した阪神の選手たちは、野球人生の岐路でどのような決断を下すか。(中町顕吾)

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