自民党・石破茂新総裁の誕生で、党三役をはじめとする要職や、首班指名後の「石破首相」による閣僚の人事が焦点となっている。週末には具体的な名前が次々と上がり始めた。
注目は、総裁選の決選投票で石破氏に敗れた高市早苗氏だ。戦いが終わった後は、本当に「ノーサイド」となるのか。
「1人の国会議員として」を強調
党内人事については報道ベースではあるが、菅義偉元首相の副総裁起用をはじめ、総裁選を争った小泉進次郎氏の名前も挙がっている。また次期内閣では、同じく総裁選に出馬した林芳正官房長官の続投や、加藤勝信氏の登用の可能性が報じられている。
石破氏と最後まで総裁の椅子を競った高市氏は、どうなるだろう。
雌雄が決した直後の2024年9月27日夕方、報道陣の取材に応じた高市氏。今後、石破新総裁をどう支えていくかについては、「いち国会議員として支えさせていただきます」とコメントした。人事の打診があった場合の対応を問われると、「仮定の話にはお答えできない」と明言を避けた。
28日には自身のXを更新。ここでも、「間もなく新しい内閣が発足しますが、1人の国会議員として、国益と国民益の最大化に向けて知恵を絞り、働いてまいります」と述べていた。
一方で、党総務会長打診されたが断ったと複数のメディアが報じた。高市氏は現政権で経済安全保障担当相を務めるが、28日付の産経新聞(電子版)によると、「次期政権への入閣にも否定的で、要職起用は見送られる方向だ」という。