識者「企業収益には逆風となり、株価にはマイナス」
経済に詳しい識者からも、石破氏が打ち出している政策について、同様な懸念の声が出ている。
テレビ東京「WBS」のコメンテーターをしている元日経記者の後藤達也さんは、自らのユーチューブチャンネルで、「ここまで株安につながる政治イベントは初めてではないか」とし、石破氏が法人税増税などを示唆していることについて、「企業収益には逆風ですから、株価にはマイナスです」と解説した。後藤さんは、石破氏が格差是正や財政健全化を打ち出していることが、急速な円高・株安につながっているのではないかと見ていた。
旧大蔵省出身で嘉悦大学教授の高橋洋一さんは、自らのユーチューブチャンネルで、「石破さんがルールを守り、政治資金の話を前面に押し出すと、経済の方はガタガタになる」と指摘した。石破氏が金利の正常化を目指しているとし、「円高基調が続き、株価はあんまり上向かないのではないか」と述べ、12年に第2次安倍晋三内閣が成立してアベノミクスを掲げたときと真逆の流れになっているとした。ご祝儀相場がないと衆院解散が難しく、政権は短命になる可能性も挙げていた。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)