シンガー・ソングライターの「酸欠少女」さユりさんが2024年9月20日に死去した。28歳だった。公式Xアカウントで27日、発表した。死因については明らかにしていない。
「皆様と心からご冥福をお祈りしたいと思います」
さユりさんは、15年8月に『ミカヅキ』でデビュー。アニメ『乱歩奇譚 Game of Laplace』のエンディングテーマに起用され、注目を集めた。
「人と違う感性・価値観に、優越感と同じくらいのコンプレックスを抱く『酸欠世代』」を示す「酸欠少女」を冠し、「2.5次元パラレルシンガーソングライター」として、若者を中心に支持を集めていた。
さユりさんは2か月前の24年7月25日に機能性発声障害と診断されたことを発表。治療に専念するため、しばらく歌唱活動を休止するとしていた。
だが、復帰はかなわなかった。9月27日、夫で男女混声2人組音楽ユニット「ミセカイ」のアマアラシさんが、さユりさんの公式Xアカウントを通じて訃報を伝えた。
「いつもさユりを応援してくださっている皆様に誰んでご報告いたします。さユりが、9月20日に永眠致しました」
葬儀については「ご遺族の意向により親族と関係者のみで執り行われました」。ファンに向けては「さユりに対する生前のご厚情に心より感謝申し上げますとともに、皆様と心からご冥福をお祈りしたいと思います」としている。
「彼女は持病と闘い続けた最期まで 音楽のことを心から想っていました」
アマアラシさんは、自身のXアカウントでもコメントを発表した。
「彼女は持病と闘い続けた最期まで 音楽のことを心から想っていました 伝えられる事は多くないけれど これだけは紛うことなき事実です」
そして、こう呼びかけた。
「どうかさユりさんが産んだ愛を変わらず受け取って欲しい、そして受け取ってもらえたのなら 抱え共に生き抜いて欲しいです」
続く投稿では、
「それと少し 柄にもないことを言わせて下さい いきなりプロポーズしてきたと思ったら一年で喪主になるなんて とんでもなく世話の焼けるあなたの夫になれて、幸せでした こんな人生僕とさユりさんにしか歩めないですね」
と寂しさを滲ませた。
さユりさんへの思いとして、「僕を選んで信じてくれてありがとう ずっと大切で、ずっとミカタです 愛しています」とつづっている。
突然の訃報に、「現代に生きる若者の価値観として人間臭い歌を歌う方だなと思って好きで聞いていたから、本当に悲しく残念です。ご冥福をお祈りします」「さユりさんの歌には、とても助けられていました。確実に自分の人生をより豊かにしてくれたと思っています。いままでありがとうございました」など、悲しみの声が相次いでいる。
それと少し
— アマアラシ (@regoris_ame) September 27, 2024
柄にもないことを言わせて下さい
いきなりプロポーズしてきたと思ったら一年で喪主になるなんて
とんでもなく世話の焼けるあなたの夫になれて、幸せでした
こんな人生僕とさユりさんにしか歩めないですね
僕を選んで信じてくれてありがとう
ずっと大切で、ずっとミカタです
愛しています
彼女は持病と闘い続けた最期まで
— アマアラシ (@regoris_ame) September 27, 2024
音楽のことを心から想っていました
伝えられる事は多くないけれど
これだけは紛うことなき事実です
どうかさユりさんが産んだ愛を変わらず受け取って欲しい、
そして受け取ってもらえたのなら
抱え共に生き抜いて欲しいです https://t.co/zKIcDakwIU