歌い手集団、「メンバー逮捕」報告→実は創作ネタ Xで大ひんしゅくも...本人ら主張「分かりやすく書いた」

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   5人組歌い手グループ「Doll's Requiem(どるれく)」がSNSに投稿した内容が波紋を広げている。公式Xが2024年9月24日、「メンバーが逮捕された」との文書を投稿し、翌25日に「新規の方に誤解を生んでしまったようで、申し訳ございません」と詫びた。

   元々の書き込みは、あくまでフィクションで、YouTubeで展開している物語に基づく創作活動の一環だったが、「ネタでもこれはやりすぎ」などと指摘が出ていた。

  • 「Doll’s Requiem(どるれく)」公式サイトより
    「Doll’s Requiem(どるれく)」公式サイトより
  • どるれく公式X(@dollreq_info)より
    どるれく公式X(@dollreq_info)より
  • どるれく公式X(@dollreq_info)より
    どるれく公式X(@dollreq_info)より
  • 「Doll’s Requiem(どるれく)」公式サイトより
  • どるれく公式X(@dollreq_info)より
  • どるれく公式X(@dollreq_info)より

「"国家転覆罪"及び"殺人"の容疑で...」

   どるれくは「漫画アニメに特化した史上初の新人歌い手グループ」を名乗り、23年6月に開設したYouTubeチャンネルは登録者10万超の人気を誇る。お化けをモチーフとするメンバーたちが歌唱動画にとどまらず、漫画アニメの形で独自の世界観を展開。実写でも活動を行っている。

   騒ぎのきっかけは公式Xが24日、「メンバーが逮捕された件について」と太字で題したメッセージ画像を投稿したこと。文書では「いつもご愛読いただきまして、誠にありがとうございます」と切り出し、

「この度、9月23日に投稿された動画の内容の通り、"国家転覆罪"及び"殺人"の容疑でメンバーが新熟警察署から起訴、全国指名手配されました」

と伝えた。視聴者に迷惑をかけたと詫び、「しかし逮捕状には納得しておらず、事実無根であることを主張し裁判で争う姿勢です」と訴え。翌日に経緯説明と謝罪の配信を行うとも記した。

   投稿は3万6000件超の「いいね」を集め、経緯を察するファンや信じ込むユーザーも現れた一方、文書には非実在の警察署名をはじめ現実と嚙み合わない点が複数含まれているため、ネタ投稿ではないかと指摘も出た。ただ、「ネタでもこれはやりすぎだと思います」「誤字で嘘ツイって分かるようにしてるのかもしれないけど本当じゃなくても不謹慎すぎる」「界隈外の人も見れるところで発信するのはまじで良くない」といった声が相次いだ。

   なお、騒動に先立って23日、どるれく公式YouTubeチャンネルでは約6分間の漫画アニメ動画「【アニメ】最終話『全世界指名手配』【どるれく】(6/6)」が公開されていた。

漫画の世界を「体感してもらいたい」との思い...「俺らガチで悪くない」

   そしてXで予告した通り、25日には「メンバーが逮捕された件について」とのライブ配信が行われた。配信では物語に沿った会話劇などを交え、「悪魔」フマルさん、「ヴァンパイア」いとさん、「化け猫」ユニさんのメンバー3人が問題の投稿に言及している。

   フマルさんは「漫画の世界を色んな媒体でリアルに君たちに体感してもらいたい」との趣旨だったと説明し、結果的に生じた誹謗中傷には恐怖を感じたと告白。創作活動をめぐり「同じようにインターネットで誹謗中傷されている人間が多いってことは凄く重大な問題」とも意見し、活動への意気込みを述べた。

   いとさんは、「お前らからしたら過激な部分もあるかもしれないけど、その根本には絶対揺るがない『武道館に立つ』って夢があるから。俺らが行うこと全部に意味があるの」「そのために出来る事は何でもしていく」と訴えた。

   また、ユニさんは「大事(おおごと)にしたのてめぇらだろって俺はアンチに言いたいけどね、マジで。ふざけんなよ!」と怒り。ファンに向けては「親とかに『こんなの教育上悪いよ』って言われるかもしれないけど、俺らは殺人もしてないし、指名手配もしてないから安心して着いてこい」と主張する場面もあった。

   終盤でフマルさんは「俺らガチで悪くない」「みんなにも分かりやすく書いたし、アニメの話だしこれは」と改めて断言。文書に関して、Xでは「国家転覆罪」は日本に存在しないと指摘も寄せられていたが、予め知っていたと明かす。「新熟警察署」も誤字ではなく、どるれくの世界観に基づいた表記だったという。

「慎重にご覧になることをお勧めします」

   同日、どるれく公式Xは「今回の件について謝罪」と題したメッセージ画像を投稿し、

「問題の漫画最新話のストーリーが"バッドエンド"という歌い手史上誰も予測できない先鋭的なダークストーリーを作ってしまい、新規の方に誤解を生んでしまったようで、申し訳ございません」

と詫びた。「漫画内で現在起こってる内容です」と再度強調し、

「どるれくの漫画内には殺人や犯罪など、フィクションの中で過激な表現が含まれるため、平凡なよく見る歌い手グループに慣れてしまっている方には悪の歌い手すぎて刺激が強すぎることがあるので慎重にご覧になることをお勧めします」

と呼びかけた。また、「落ち着くことのない話題の悪のグループの火力高めなストーリーをお楽しみに」と結んでいる。

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