強制執行妨害目的財産譲渡仮装などの疑いで、愛知県警は2024年9月25日に、元タレントの羽賀研二(63、本名・當真美喜男=とうま・みきお)容疑者や特定抗争指定暴力団山口組弘道会系組長の松山猛容疑者(69)ら7人を逮捕したことが報じられた。その中には日本司法書士会連合会副会長の野﨑史生容疑者(57)が含まれており、同会会長が「誠に遺憾」などと声明を発表した。
「極めて重大な事態であると厳粛に受け止めています」
報道によると、羽賀容疑者は23年6月、強制執行を免れるために暴力団関係者らと共謀し、所有する不動産を自身が取締役を務める会社に移転したとする虚偽の登記をした疑いが持たれている。羽賀容疑者は、これで3度目の逮捕となる。
これを受け、日本司法書士会連合会は26日、小澤吉徳会長名で談話を発表。談話では「被疑事実の有無については今後の捜査を待つことになりますが」としつつ、事実であれば「そのような行為は到底許されるものではなく、極めて重大な事態であると厳粛に受け止めています」とした。
続けて「当連合会の役員から逮捕者が出たことは誠に遺憾であり、国民の皆様に不安を与えたことにつきお詫び申し上げます」と謝罪。同会としては捜査に協力して「事実を確認の上、厳正に対処する」と方針を示し、「今後も司法書士制度に対する国民の皆様の信頼確保のために全力で取り組んでいく所存です」と伝えた。
SNSも驚き「羽賀研二どころではない社会的大事件だろ」
日本司法書士会連合会は、司法書士法によって定められた団体。各都道府県の司法書士会で組織され、公式サイトによると「司法書士の品位を保持し、その業務の改善進歩をはかるため、指導、連絡、司法書士の登録に関する事務を行うことを目的」とする。活動司法書士が業務を行うためには必ず所属しなければならない。
Xでは、「本当に大問題だと思う」「羽賀研二どころではない社会的大事件だろ」「暴力団幹部と日本司法書士会連合会副会長が一緒に逮捕されてるほうが大事件じゃない?」といった声が寄せられている。