高橋洋一の霞ヶ関ウォッチ 立憲・野田佳彦新代表、小川淳也幹事長起用で「増税コンビ」誕生 これで自民に勝てるのか

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   立憲民主党は代表選で野田佳彦元首相が代表に就任した。

   野田氏は、人柄も立派でかつて民主党政権の前には「白アリ(天下り)が税金を食っているのでそれを退治しないと消費増税はできない」という立派な主張であったが、民主党政権で財務副大臣になって以降「財務省色」に染まりすっかり変わってしまった。特に酷かったのは、2011年3月11日に起きた東日本大震災の後だ。

  • 立憲民主党の新代表に就任した野田佳彦元首相。消費税へのスタンスも論点のひとつだ
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  • 立憲民主党の臨時党大会。次期衆院選での勝算は……?
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財務省は増税「ホップ、ステップ、ジャンプ論」検討?

   大震災を奇貨として、国民の中に「助けたい」という気持ちがあるのを利用し、まず復興増税で増税に慣れさせ(ポップ)、その次に「社会保障のために」という口実で消費増税を行い(ステップ)、最後には、財政問題をクリアするために大規模な消費増税を行う(ジャンプ)という、ホップ、ステップ、ジャンプ論が財務省内で密かに検討されていると筆者は聞いた。それにまんまと乗ったのが、財務大臣、総理大臣であった野田氏だ。その結果、民主党政権は悪夢で終わった。

   今回、野田代表の立憲民主党は、幹事長として小川淳也氏を起用したが、同氏はかつて「消費税は最低で北欧並みの25%は必要」と発言した増税論者だ。

   このような増税コンビで、財務省がしめしめと思うような野党では、政権をとろうとするのはかなり難しい。

   対する自民党は、野党が増税路線ならば政治的には対応は容易のはずだ。しかし、野党に増税指向があるときには、財務省の動きに注意しなければいけない。増税をいう野党が真面目で、増税を言わない与党は無責任というレッテル貼りをしてくる。

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