映画の著作権はだれのものか? 監督たちが作った「娯楽プロパガンダ」再上映

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   小泉今日子扮する歴史探偵が時空を超えて、戦前の内務官僚から旧著作権法の趣旨などを聞き出していく。

   旧法では映画の著作権は映画監督にあったのに、今の著作権法では必ずしも監督には帰属しない、おかしいではないかというのが2024年9月29日から再上映される「映画監督ってなんだ!」である。佐野史郎、石川真希、原田芳雄も出演している。

  • 日本映画監督協会のウェブサイトより
    日本映画監督協会のウェブサイトより
  • 日本映画監督協会のウェブサイトより

監督は「女囚さそりシリーズ」伊藤俊也氏

   この映画は2006年に日本映画監督協会創立70周年に記念事業として作られた。監督は「女囚さそりシリーズ」などの伊藤俊也氏。本職の映画監督が作り、多くの監督が出演する映画が単なる宣伝映画ではつまらないと、エンターテインメントのプロパガンダに作り上げたという。

   権利を全部よこせとは言っていない。「現行著作権法の10分の支分権は唯一、翻訳・翻案権を除き、複製権や上映権、放送権すべての支分権を契約によって制作者に移転する」と提案しているという。

   映画監督協会の提供で東京杉並区の「ラピュタ阿佐ヶ谷」で協会が選んだ31本の名作と並んで14回上映される。今村昌平「日本こんちゅう記」、浦山桐郎「非行少女」、岡本喜八「独立愚連隊」、川島雄三「幕末太陽伝」、内田吐夢「飢餓海峡」、崔洋一「月はどっちに出ている」など。

   現協会理事長の本木克英監督や伊藤監督らが上映前後に登壇する。老人問題で多数の著書がある和田秀樹さんも映画監督として登壇する予定。

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