静岡県・伊豆半島にある動物園などで、施設内のコンセント数十か所が黒いビニールテープでふさがれる被害が相次いでいる。
河津町内の体感型動物園「iZoo」では、来園者の女がテープを貼っているところが、防犯カメラに映っていたという。一体どんな目的があって、このような迷惑行為をしたのだろうか。
動物園のコンセント約90か所にテープ、警察に被害届
コンセントの穴をふさぐように、黒テープがきれいに貼られている。それは、建物の外壁にあるコンセントも同様な状態だった。
これらの写真は、iZooなどの運営会社「レップジャパン」(静岡市)の代表でもある白輪剛史園長が2024年9月21日、自らのXで投稿した。
この投稿や白輪園長が24日にJ-CASTニュースの取材に答えたところによると、来園者の女は9日9時半過ぎ、施設内に入ると、壁際で突然しゃがみ込んで、不審な動きをした。よく見ると、左脇に抱えたバッグから、テープのようなものを持ち出していた。
女は、館内の壁や延長タップ、トイレ内のコンセントなどの前で、次々にしゃがみ込む姿が映っていた。カメやトカゲなどを展示している「iZoo」では、1時間ぐらい歩き回っていたという。テープは、ウォシュレットのコンセント裏など計82か所に貼られ、男性用トイレでも見つかったという。
女は、車で同園を出た後、この日11時半ごろにカエルを展示している「KawaZoo」にも来園した。そして、約15分間にわたって歩き回り、男女トイレ内などのコンセント7か所にもテープが貼られていたという。
防犯カメラを見ると、女は、長く伸ばした茶髪で、花柄のミニスカートを履いていた。40歳前後ぐらいに見えたとしている。
白輪園長は、「目的や理由が分からないので、気持ちが悪いですね。もうやらないで下さいと言いたいです」と取材に訴えた。再発防止のため、不法侵入や威力業務妨害の可能性もあるとみて、翌10日に警察に被害届を出したことも明らかにした。使用していないコンセントには、キャップを取り付けたという。