韓国プロ野球(KBO)リーグのKTウィズに所属する元阪神のメル・ロハス・ジュニア外野手(34)が、完全復活を遂げた。
阪神時代は2年通算17本塁打
ロハス・ジュニアは23日時点で、打率.326、32本塁打、110打点、106得点を記録。出塁率と長打率を合わせたOPSは0.991をマークしている。
打高投低の傾向にあるKBOリーグでは、打率.326のロハス・ジュニアはリーグ10位だが、110打点はリーグ5位で、32本塁打はリーグ6位タイだ。
ロハス・ジュニアは10年の大リーグドラフトでピッツバーグ・パイレーツに指名されプロ入り。長らくマイナーリーグでプレーし、大リーグに昇格することなく17年6月にKTウィズに移籍した。
KBOリーグ1年目はシーズン途中の移籍ながらも打率.301、18本塁打、56打点を記録。2年目の18年には43本の本塁打を放った。
20年には打率.349、47本塁打、135打点を記録し、本塁打と打点王の2冠を達成。さらにシーズンMVPに選出されるなど、リーグを代表する打者となった。
韓国でのタイトルを手土産に、20年オフにNPBの阪神に移籍。2年契約の1年目は、60試合に出場し、打率.217、8本塁打、21打点と振るわなかった。2年目の22年シーズンも低迷し、89試合の出場で打率.224、9本塁打、27打点に終わった。
「ロハスは10球団の外国人打者の中でトップクラスの成績」
22年オフに阪神を退団した後は、メキシカンリーグでプレーし、23年オフに古巣KTウィズに復帰した。
韓国メディア「スポーツドン」(ウェブ版)は、ロハス・ジュニアの今シーズンの活躍を次のように報じている。
「KTウィズのメル・ロハス・ジュニアは、今シーズン、10球団の外国人打者の中でトップクラスの成績を収めている。外国人打者の中だけで目立っているわけではない。『30本塁打・100打点・100得点』達成は通算3回で、ロハスを上回るのは、4回を記録したイ・スンヨプ(日本のロッテ、巨人、オリックスでプレー)だけだ。KTウィズが日本プロ野球(NPB)で失敗を味わった彼を呼び戻した理由は明確だ」
今シーズンのKBOリーグでは、ロハス・ジュニアの他に、NPBを経験した選手が活躍している。元広島で、現在NCダイノスに所属するマット・デビッドソン内野手(33)が、23日までに45本塁打を記録し、2位に7本差をつけて本塁打争いで独走している。