日ごろからマイナンバーカードを持ち歩くことの不安
J-CASTニュースBiz編集部は、研究顧問として同調査を行い、雇用労働問題に詳しいワークスタイル研究家の川上敬太郎さんに話を聞いた。
――マイナンバーカードを持っている人が約8割、しかし、マイナンバーカードを健康保険証として利用している人は約2割という調査結果ですが、どう評価していますか。
川上敬太郎さん マイナンバーカードを所持している人だけに絞っても、マイナ保険証を利用しているのは25%に留まります。12月2日から基本的にマイナ保険証へと移行されることを考えると、期日まで半年を切った時点での比率としては少ないように感じます。
――健康保険証を廃止し、マイナ保険証に移行することに「反対」が「賛成」の3倍以上です。これほど「反対」が多いのはなぜだと思いますか。
川上敬太郎さん 反対の声があることは認識していましたが、その多さを改めて実感しました。便利になることを歓迎する声もありますが、それ以上にマイナンバーカードのセキュリティーに対する不安の声が大きいようです。
またマイナ保険証になれば、多くの人が日ごろからマイナンバーカードを持ち歩くことになります。そのことへの不安や、そもそもマイナンバーカードにさまざまな個人情報が紐づけられることで、国に管理される状況が強化されることを懸念する声も聞かれます。