阿部慎之助監督はなぜ坂本勇人を代打に起用したか? 球界OBが読み解く...采配ズバリでリーグVに大前進の決断

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「坂本と阿部監督の勝負があったような気がする」

   「ここは賭けだったと思う。坂本はキャリアが長いし、百戦錬磨でこういう舞台は幾度なく経験している。昨日(22日)みたいに散々の結果に終わったことは幾度も経験している。その経験値を阿部監督が買い、『このまま坂本を大阪から帰すわけにはいかない。自分も坂本が頼りなんだ』と。これからもこういう場面では絶対坂本を頼りにするのだという、坂本と阿部監督の勝負があったような気がする。それに坂本が見事に応える」

   阿部監督の心中を代弁した高木氏は、前日得点チャンスを生かせず3度凡退した坂本の気持ちに言及した。

   「(坂本は)やっぱりたいしたもの。相当へこんでいたと思う。すごい責任を感じていたと思う。本当だったら『連勝で(東京に)帰ろう』と、みんなでもくろんでいたことが、自分の責任でダメだったということを強く受け止めていたと思う。その責任をこの打席で少し果たせた。(坂本は)大した男だと思うし、使った阿部監督も度胸が据わっているなというふうに思った。非常にいい勝負を見せてもらった」

   優勝マジックを「4」とした巨人の残りは6試合。一方、2ゲーム差の阪神は5試合を残している。

   高木氏は最終局面を迎えた優勝争いについて、「対戦成績を見ても、昨日や今日の対戦を見ても、このチームは双璧だなと感じた。数字的には巨人の方が圧倒的に有利になったが、阪神も優勝にふさわしいチーム。どっちが優勝してもおかしくないようなチームになっている」と語った。

   巨人は25日からのDeNA戦を皮切りに5連戦を控えており、阪神は27日から4連戦を予定している。

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