大地震の次は豪雨が能登を襲った 復興途上の輪島、珠洲...住民は「心が折れかけている人多い」

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「振り出しに戻ってしまいました」

   石川県の発表では、22日16時現在、孤立集落が輪島市で99か所、珠洲市で13か所、能登町で3か所となっている。

   このうち、珠洲市宝立(ほうりゅう)地区と大谷地区は、記者が6月下旬に取材した。宝立地区は能登半島地震での被害が大きく、取材当時でも損壊した家屋がそのまま残され、帰還できない住民が多かった。

   大谷地区は珠洲市中心部から離れた沿岸部で、あちこちの道路が地震でダメージを受けたため、回り道をして訪問した。応急的に補修した道路も多数見られた。今回の豪雨で、交通への影響が長期間に及ばないかが心配される。

   能登半島地震における自衛隊の災害派遣活動が終了したのは、8月31日。ようやく復興への道筋が見えてきたのに――。上島さんは、「全てがリセットされ、振り出しに戻ってしまいました」と語った。住民だけでなく地元の災害対応関係者、外部からの支援者にとっても、喪失感が大きいという。

   1年に2回も巨大災害に見舞われ、被災者の疲労は濃い。ボランティアを含めた支援が、またも必須となった。

(J-CASTニュース 荻 仁)

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