YouTubeチャンネル「オンナのソノ」が、人気お笑いコンビ「レインボー」など複数のコンビのコント動画とタイトルが酷似した動画を公開していた問題で、謝罪と説明の文章を投稿した。2024年9月20日、YouTubeのコミュニティ機能に投稿した。
タイトル酷似の動画「参考資料として用いていた」
「オンナのソノ」は、チャンネル概要欄によると、「共感せずにはいられない、誰かの体験談を漫画化した漫画動画チャンネル」という。「マウント女」「勘違い女」など迷走した女性のエピソードを漫画にしており、18万超のチャンネル登録者数を抱える。
9月16日に「レインボー」のジャンボたかおさんがXで、「オンナのソノ」とレインボーの動画タイトルを比較した画像とともに、「俺らのコント何本もパクリにパクってるけど、許されるのか?!」と指摘していた。これを受け、「エレガント人生」の山井祥子さんも「私たちの動画と全く同じタイトルのものもあるみたいです」と反応した。なお、ジャンボさんと山井さんがタイトルの酷似を指摘した動画は、17日までに削除されている。
「オンナのソノ」は20日、他者の動画コンテンツを「盗作・剽窃した疑惑がある旨のご指摘を多数いただいております」として、謝罪した。
そのうえで、「疑惑のある動画を非公開とした上で、調査を行いました」と報告。その結果、一部の動画で、指摘のあったYouTube動画とのタイトルの一致と、その動画制作の際に「参考資料として用いていたこと」が確認されたという。
その経緯として、「個別のクリエイターではなく責任者の不手際により、投稿前後に行うべき確認作業が適切に行われず、本件投稿者の動画コンテンツのタイトルをそのまま用いていることを看過したため、このような事態が生じたことが判明しました」と説明した。
「パクリ」訴えた側は不満「謝る側にも関わらず以上で終わらせるチャンネル」
また、この事態を受けた対応として、次のように説明した。
「過去に当チャンネルが投稿した動画に関して同様の懸念がないかを確認し、同様の疑惑が生じ得る動画を非公開にする措置をとったほか、本件の発端となった上記責任者については、当チャンネルの運営に一切関与させない措置をとっております」
一方で、「なお、本件動画内のストーリーやセリフ自体について、本件投稿者の動画コンテンツと一致している事実はございませんでした」という。
また、オンナのソノ名義で電子書籍の漫画も出版されているが、掲載内容の元となった動画についても「現時点において盗作・剽窃の疑いがあるものは確認されておりません」と説明している。
「引き続き調査を実施しつつ、今後、当チャンネルは、存続の有無自体も含め、動画コンテンツの制作体制の抜本的な見直しを行い、再発防止の徹底に努める所存です」とし、最後に「以上」と締めた。
これにジャンボさんはXで、「謝る側にも関わらず以上で終わらせるチャンネル」と批判の声を上げている。
『謝る側にも関わらず以上で終わらせるチャンネル』 https://t.co/S72mTuzlz4
— レインボー ジャンボたかお (@kando_jjj) September 20, 2024