ファッションブランド「AZUL BY MOUSSY(アズール バイ マウジー)」と「MARY QUANT(マリークヮント)」のコラボで、YouTuberのとうあさんがモデルとして起用されているが、SNSではこれに賛否の声が寄せられている。
「アズール」を展開するバロックジャパンリミテッド(東京都⽬⿊区)は、J-CASTニュースの取材に「とうあさんへの容姿批判や誹謗中傷がなされていることは、残念で仕方ありません」とコメントした。
現在ほとんどの商品が売り切れている人気コラボ企画
とうあさんは、自身のYouTube動画内でもたびたび「おかま」を自称しているジェンダーレスのYouTuber・モデルだ。「性別にとらわれない自由なビジュアル・考え方」を発信し、10代を中心に人気だ。チャンネル登録者数は 128万人。メーク動画が人気コンテンツとなっているほか、22年には楽曲「若者(Young)」でアーティストデビューも果たしている。
「アズール」と「マリークヮント」のコラボ商品は、8月5日から「アズール」の公式通販サイトで先行販売、21日から全店舗で販売されているが、9月20日時点、通販サイトではほとんどの商品が売り切れており、在庫なしの状態だ。
しかしXでは、マリークヮントのブランドコンセプトである「自由に 自分らしく」ととうあさんのイメージが合致するという声や、コラボのビジュアルをかわいいとする声も寄せられた一方で、とうあさんの起用について次のような批判的な声も寄せられた。
「とうあはめっっちゃ可愛いけど、単純にマリクワのイメージに合ってないな。。」
「レディースの服なんだから女性がモデルすべきでしょ...実際着たときの骨格が根本から違うんよ...参考にならんすぎるでしょ...」
「これは買いたいと思わないしちゃんとしたモデル起用してほしかった」
とうあさんの起用で「本企画の魅力を最大限に表現することができた」
こうした意見を、「アズール」側はどのように受け止めているのか。
バロックジャパンリミテッドの広報担当者は、とうあさんをモデル起用した理由について、次のように説明した。
「今回の企画趣旨やターゲットを鑑み、Z世代から絶大な人気のあるとうあさんに、自分らしさと現代のファッションを表現して頂きたく起用させていただきました」
そのうえで、「とうあさんの骨格が女性と異なるため参考にならない」などの批判の声があることについては、
「弊社といたしましては、『ファッションは、誰もが自由に楽しむもの』と考えており、とうあさんに商品を着用いただいたことで、本企画の魅力を最大限に表現することができたものと考えております」
とし、今回のコラボについて「他のコラボレーションと比べて、予想以上にご好評いただいております」と説明した。
一部ではとうあさんの容姿批判や誹謗中傷のような声もみられるが、これについて
「私たちは、とうあさんの性別にとらわれない自由なヴィジュアル・考え方、美への意識の高さに敬意を評しております。その上で起用させていただきました。そのため、とうあさんへの容姿批判や誹謗中傷がなされていることは、残念で仕方ありません」
とコメントした。