青山氏驚きの4位は、自民党ではタブーの「消費税減税」
――ところで、驚きなのが立候補しなかった青山氏が、河野、茂木、上川、林氏ら政権幹部として実績のある人々を押さえて4位に浮上したことです。青山氏のどこを企業は期待していたのでしょうか。
櫻井浩樹さん 青山氏は、自民党内ではタブーである「消費税減税」を公約に掲げていました。束縛を受けない自由な発想と行動力、景気の上向きに期待が持てる点が、企業からの支持を一定数集めたのではと考えております。
――なるほど。現在、各候補たちは経済政策についてさまざまな論戦を交わしていますが、企業はどこに注目・期待していると思いますか。また、あなた自身は調査担当者としてどこに注目・期待していますか。
櫻井浩樹さん 企業は、中小企業向けの政策や賃上げ、減税などに注目しているようです。実際に、アンケートのフリーコメント欄でも中小企業向け支援や賃上げ、減税等に関わるコメントが多く、注目度が高くなっています。
私自身は、中小企業向け政策もさることながら、一消費者として物価高対策等にも注目しています。
――今回の調査で特に指摘しておきたいことがありますか。
櫻井浩樹さん 今回調査は「日本経済・ビジネスの発展に寄与するのは誰か」という切り口で実施しました。9人の立候補者の強み、期待値が、企業からどのように見られているか、忖度なしで知る機会になったと思います。
一方で、抱えている課題は経済政策以外にも多岐にわたりますので、各候補者の政策全般について注視したいと思います。
(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)