河村たかし市長「自虐デビュー曲」を大村知事バッサリ 「あきれた」「論外」「嫌ならお辞めになったら?」

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   愛知県の大村秀章知事が2024年9月18日の定例記者会見で、名古屋市の河村たかし市長が16日にリリースした楽曲『何をやってもしかられる』に苦言を呈した。

   一方でSNSでは、大村知事への批判の声も上がっている。

  • 大村秀章氏のX(@kawamura758)より
    大村秀章氏のX(@kawamura758)より
  • 河村たかし氏のX(@kawamura758)より
    河村たかし氏のX(@kawamura758)より
  • 大村秀章氏のX(@kawamura758)より
  • 河村たかし氏のX(@kawamura758)より

「何をやってもしかられる」自虐ソングで名古屋PR「『面白ぇ街だぞ』と」

   河村市長をめぐっては、16日に自ら作詞を担当した楽曲『何をやってもしかられる』が各種音楽配信サービスで配信開始された。10月5日にはCDもリリース予定だという。

   「何をやってもしかられる」「何をやっても叩かれる」と自虐しつつ、方言を交え「給料や退職金を辞退し、妻に風呂の栓を抜かれてしまった」「減税に成功するも、『どーせ選挙のため、って言われてまった』」などと自身のエピソードを歌詞に盛り込んだ。

   街頭イベントで、河村市長は「名古屋の(テーマにした)歌がなかったの、今まで。『面白ぇ街だぞ』というふうに(伝えたい)」と語っていた。

   しかし大村知事は18日の定例記者会見で、この楽曲について「面白きゃいいってもんじゃないと思いますね」「ネットで一報を見た時に、はっきり言ってあきれましたね。あきれました」と苦言を呈した。

   「名古屋のPRではなくて、自分の政治活動そのものですよね。むしろ自虐ですから、名古屋をおとしめてますよね」とし、市長という立場で自虐ネタを扱うのは好ましくないと主張した。

「首長としては明らかにノリを超えてる」

   大村知事は、約7分間にわたって「自虐ネタ、愚痴をこぼすというのはやるべきではない。市民の目からすれば、首長の愚痴なんか聞きたくないですよ。そんな愚痴聞いたらね、市民の方が愚痴をこぼしたくなると思いますね」などと語った。

   「『面白きゃいい』『なんかネタになりゃいいんだ』という姿勢っていうのは、やっぱり首長としては明らかにノリを超えてる。全く論外だというふうに思います」とし、河村氏が書き下ろした歌詞についても「『何をやっても叱られる、何をやっても叩たたかれる』と。そんなに嫌ならお辞めになったらいかがですか?」と痛烈に批判した。

   河村氏はこれに対し、18日に報道陣に向けて「自虐ネタを言うと、『やめなさい』と。どうなっているんですか、世の中......」とぼやき、「歌ってみて、もう一回元気を出してほしいという市民への激励ソング」だとした。

   SNSでは、大村知事の主張に対し賛否の声が上がっている。

   「知事の意見も、、河村はんの意見もわかる」などとする向きもある一方、「私費でなら良いんじゃないの? トリエンナーレでは表現の自由とか言ってたくせに」「実績ある市長の自費活動の自虐ネタで批判ねえ...など、かねて議論を呼んだ「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」をめぐる大村知事の姿勢にからめた投稿も少なくない。

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