YouTubeのビジネスリアリティ番組「令和の虎CHANNEL」の主宰として知られる実業家の岩井良明さんが2024年9月15日に死去した。65歳だった。
岩井さんが代表取締役会長を務めていたモノリスジャパンが9月19日に公式サイトで発表したほか、同社の鈴木康一・取締役社長が動画に出演し、詳細を語った。
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岩井さんのXから。8月1日には肺がんの進行を明らかにしていた -
モノリスジャパンの鈴木康一・取締役社長も動画で訃報を伝えた
8月に「どうも最近体調が優れないなと思っていたのですが、結論『肺がん』でした」報告
岩井さんは、実業家として活躍する傍ら、かつて放送されていたリアリティ番組「マネーの虎」（日本テレビ系）に投資家「虎」として出演し、一躍注目を浴びた。その後、自身で立ち上げたYouTube番組「令和の虎CHANNEL」でも人気を集めた。
24年8月、Xを通じて「私、どうも最近体調が優れないなと思っていたのですが、結論『肺がん』でした」と発表。「大変心残りもありますが本日を持って私・岩井良明は演者としてはYouTubeを引退させていただく」と明かしていた。
「終活の虎」として闘病の様子を配信するとし、9月22日には「生前葬」を予定していた岩井さん。6日の投稿では、「実は数日前に倒れた時にはどうやらかなりの命の危険な状態だったらしく、今もほとんど記憶がありません」と危険な状況にあったと明かした上で、「皆さんに何か何でも会いたい！」と生前葬への出席に意欲を見せていた。
MONOLITH japanの公式サイトでは、「弊社代表取締役会長 岩井良明儀 かねてより病気療養中のところ去る令和6年9月15日享年65にて永眠いたしました」と報告し、すでに通夜および葬儀・告別式が執り行われたとした。
「空の上からいろんな関係者の方々をめぐって、感謝の言葉を」
「岩井 良明についてのご報告」と題した動画では、鈴木氏が「9月15日の日曜日の深夜に、息を引き取ることとなりました」と訃報を伝えた。
「YouTubeというものに生涯を捧げ、最期『終活の虎』というものを通じて『自分の最期まで映像にして、流していきたい』という意向を持っていた」とし、岩井さんの意向を汲んだ上で動画での発信を決めたとした。
鈴木氏は、14日の午前中、「いよいよ今週末が山かもしれない」というタイミングで岩井さんの家族からの連絡を受け、「病室で岩井の顔を見ることができました」。
「きっと今は、日本の空の上からいろんな関係者の方々をめぐって、感謝の言葉を伝えていってるんだろうな、という風に思います。そして、私には残された会社のこと、令和の虎のこと、そして愛してる奥様のこと。そういったことを『よろしく頼むぞ』という風に伝えてきてるのかな」と故人に思いをはせた。
岩井さんが始めた「令和の虎CHANNEL」について「日本を代表するような大きなビジネスチャンネルに育つことができました」とし、岩井さんの亡き後も「熱量を落とさず、これからも日本のビジネシーンに何かしらの貢献を果たしていけるようなチャンネルに育てていきたい」と決意を語った。
突然の別れに、コメント欄には「信じられない。絶対に復活すると思ってた。あの声がもう2度と聞けないのは本当に寂しいです」「悲しい。あの人だから、復活するもんだと思ってたけど、本当に悲しい。マネ虎から令和まで、男らしい岩井さんを見れて良かったです。ポッカリ穴があいてます」など、悲しむ声が相次いでいる。