公認キャラ「小浜まい」の顔に貼り紙、駅対応に批判 JR西は謝罪「配慮に欠けていた」

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   福井~京都の海岸沿いを走るJR小浜線では、人気スマホゲームのキャラクター「小浜まい」を公式認定している。同線の若狭本郷駅(福井県おおい町)に立てられたパネルで、そのキャラの顔の上に貼り紙がしてあったと、X上で写真が投稿され、批判が出ている。

   沿線の火祭りなどで混雑することから、臨時のお知らせが出されていた。JR西日本金沢支社は、「見やすい高さにと社員が深く考えずに貼ってしまった」と取材に説明し、「顔に貼るのは配慮に欠けており、ご迷惑をかけ申し訳ありません」と謝罪した。

  • 2年前に登場した小浜まい(モバイルファクトリーのニュースリリースから)
    2年前に登場した小浜まい(モバイルファクトリーのニュースリリースから)
  • 「ふくい旅」のキャンペーン(モバイルファクトリーのニュースリリースから)
    「ふくい旅」のキャンペーン(モバイルファクトリーのニュースリリースから)
  • 2年前に登場した小浜まい(モバイルファクトリーのニュースリリースから)
  • 「ふくい旅」のキャンペーン(モバイルファクトリーのニュースリリースから)

「道具扱い、、」「悲しいです」

   このパネルは、小浜まいのデザインに合わせて切り取られ、北陸新幹線が福井県内の敦賀駅まで開業したのを祝う「ふくい旅」のキャンペーンをPRしている。

   期間は、開業の2024年3月16日から12月31日になっており、小浜まいは、小浜線の公認キャラに就任していた。

   X上の投稿によると、同県おおい町内で9月15日に火祭り「若狭おおいのスーパー大火勢(おおがせ)」とその後に1万発を打ち上げる花火が行われ、終了後に若狭本郷駅に行くと、ホーム上にこのパネルが立てられていた。

   キャラの顔には、「臨時」と赤字で示された貼り紙が出され、「きっぷをお持ちでないIC乗車券をご利用お客様用精算所」と注意を促していた。火祭りと花火で混雑するため、PR用の看板を精算所の案内に使ったらしい。火祭りなどには、約2万7000人の人出があった。

   小浜まいは、ゲーム会社「モバイルファクトリー」が配信する「ステーションメモリーズ!」(略称:駅メモ!)の新キャラとして22年12月に登場し、そのときのキャンペーンでも、小浜線の公式キャラに就任して、ゲームのファンから親しまれていた。

   駅メモ!愛好者という写真の投稿者は15日、このキャラの顔に貼り紙をしたことに苦言を呈し、9000件以上の「いいね」が集まっている。

   共感するファンらは多く、「道具扱い、、」「悲しいです」「せめて顔以外に貼る選択肢はなかったのだろうか」といった疑問が次々に寄せられた。一方で、「見やすさでこの位置に...ですかね」「仕方ないかも」と理解を示す声もあった。

「なるべく見やすい高さにと考えて貼ったと聞いています」

   若狭本郷駅の管理を受託するおおい町観光協会は9月17日、公式Xで「9/15(日)における『小浜まい』展示パネル取扱いのお詫びについて」と題するお知らせを出した。

   そこでは、若狭本郷駅に展示してある小浜まいのパネルの取り扱いについて、火祭りで応援に駆けつけたJR西日本のスタッフが客対応のために急きょ使用したと説明した。しかし、「他に方法があった、またキャンペーン期間中であるにもかかわらずファンの皆様を軽視するような形で使用された」とし、観光協会の管理不行き届きだと認めた。そのうえで、「今回、ご不快な思いをさせてしまったすべてのお客様ならびにファンの皆様に、改めてお詫び申し上げるとともに、今後は、二度とこのようなことがないよう再発防止に努めてまいります」などと謝罪した。

   キャラの顔に貼り紙をしたことについて、JR西日本金沢支社の広報担当者は18日、J-CASTニュースの取材に対し、応援に行った同社社員の行為だと認めたうえで、こう説明した。

「当初は、臨時精算所に案内を出しておらず、分からずに素通りしてしまうお客様も見受けられたため、弊社の社員が急きょ案内を作って場所を深く考えずに貼ってしまいました。高さのあるパネルがこれしかなかったため、なるべく見やすい高さにと考えて貼ったと聞いています」

   貼り紙は、2時間半ぐらいして、その日のうちにはがしたという。

「顔に貼るのは、配慮に欠けている行為であり、社員本人も反省しています。ご迷惑をおかけして、大変申し訳ありませんでした。同じことが起きないように、周知徹底したいと考えています」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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