プロ野球横浜ベイスターズ、日本ハムでプレーした高木豊氏(65)が2024年9月17日にユーチューブを更新し、来シーズンの構想から外れた中日・中島宏之内野手(42)の今後について私見を述べた。
あと72本に迫る2000本安打は「個人的なこと」
中島は23年オフに巨人から中日に移籍。代打の切り札として期待がかかるも、今シーズンは4月に右手首を痛め戦線離脱した。ケガの影響もあり15試合の出場にとどまり、無安打、1打点と低迷した。
スポーツ紙の報道によると、中島は17日にメディアの取材に応じ、来シーズンの戦力構想から外れたことを明かし、現役続行の意向を示したという。
高木氏は、中島が戦力構想外になったことについて、「今年の成績からいうと、年齢的に考えて、中日の若手が成長したことを考えると、中島は仕方がないかなという感じはする」との見解を示した。
中島は、西武、オリックス、巨人の3球団で計1928本の安打を記録し、2000本安打まであと72本に迫っている。
高木氏は、2000本安打に関して「これは個人的なこと」とし、「例えばずっと同じチームで功労者であれば、72本なんとかしてやろうと思うが、新たに行く球団はそこまでは思ってくれない。それはそんなもんだよ。シビアなもの」と語った。
「中島は若い選手にすごく人気がある」
そして、今シーズンヒットが出ていない理由を次のように解説した。
「今年はケガの影響があってか分からないが、キレがなかった。速いボールに差し込まれることが多くて、本人も歯がゆかったと思う。中島のバッティングのかけらもなかった」
さらに、「現役を続けたなら自分を追い込むしかない」と言い切った。
42歳の新天地はどこになるのか。インターネット上では、古巣・西武に復帰するのではないかとの憶測もみられるが、高木氏は次のように持論を展開した。
「中島は若い選手にすごく人気がある。将来の指導者という意味で獲得しておいて、将来の幹部候補生として教育していくか。古巣であれば、そういうことも考えられる。でも、新たに他の球団が取るのは、なかなか厳しいかも。ただ、幹部候補生として人間を評価している。そうなってくると取るチームは出てくるかもしれない」
中島は西武時代に数々のタイトルを獲得し、主力としてチームをけん引。日本代表としても活躍し、08年北京五輪、09年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した。