最下位に低迷している西武が変革期を迎えている。
2度の盗塁王を獲得した金子侑司、玄人好みのリードでチームを支えた岡田雅利に続き、守護神で球団記録の通算194セーブをマークした増田達至が現役引退を発表した。
18、19年にリーグ連覇...辻発彦前監督の手腕
主力として活躍した選手が次々にユニフォームを脱ぐ中、気になるのが次期監督だ。
渡辺久信GM兼監督代行が来季も続投の選択肢があるが、チーム低迷の責任を取り退任の可能性が高い。
内部昇格なら西口文也2軍監督、外部招聘なら辻発彦前監督、球団OBでソフトバンクの監督を務めた工藤公康氏、秋山幸二氏が有力候補として報じられている。
スポーツ紙デスクは、
「チーム再建の観点で球団内部から評価が高いのが辻さんです。18、19年にリーグ連覇を飾った時は破壊力抜群の『山賊打線』がクローズアップされましたが、そればかりでなく、守備力を重視して、当時新人だった源田壮亮を遊撃の定位置に抜擢し、外野陣も秋山翔吾(現・広島)金子侑司、木村文紀(現・西武育成担当兼人財開発担当)と鉄壁の布陣だった。救援陣の整備に精力を注ぎましたし、質の高い野球で勝てるチームに生まれ変わった。もし、2度目の監督就任となれば時間は掛かるかもしれませんが、良い方向にチームは向かうと思います」
と強調する。