韓国プロ野球、史上初「観客1000万人」突破...国際大会低迷だけど 「選手のアイドル化」要因?地元メディア分析

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   韓国プロ野球リーグ(KBO)の観客が2024年9月15日、リーグ史上初めて1000万人を突破した。複数の地元メディアが報じた。

   スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(ウェブ版)によると、KBOは今シーズン671試合累積10002万758人、1試合平均1万4934人の観客を記録。1シーズンで1000万人を突破したのは、1982年のプロ野球リーグ発足以来、初めてだという。

  • 国内に復帰したリュ投手(ハンファのインスタグラムより)
    国内に復帰したリュ投手(ハンファのインスタグラムより)
  • 国内に復帰したリュ投手(ハンファのインスタグラムより)

「以前のカップル客は、彼氏が彼女を連れてくる構図が多かったが...」

   プロ野球が発足した82年の観客数は約144万人で、その後、95年に500万人に到達。98年には野球人気に陰りが見られ、観客数は200万人台に急減した。

   観客数は2000年代初頭まで低迷したが、08年北京五輪で野球の韓国代表が金メダルを獲得したことで人気が回復し、16年には初めて800万人を突破したという。

   ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3大会連続1次リーグ敗退するなど、近年、国際大会での低迷が続く中、国内リーグは盛況で、ファンが球場に足を運ぶ機会が増えている。

   「スポーツ朝鮮」は、なぜ国内リーグの観客数が1000万人を突破したのかを、独自の視点から分析した。

   同メディアは、要因のひとつに、SNSとYouTubeを通じて流入した若いファン層、女性ファンを挙げた。

   記事の中で、プロ野球関係者は近年の傾向について、「以前のカップル客は、彼氏が彼女を連れてくる構図が多かったが、最近は彼女が彼氏を連れてくる」と語っている。野球場の観客分布が家族、カップル、女性同士で来たファンに分けられるという。

地方の野球選手は「会いにいけるアイドル」

   そして、もうひとつの要因として、選手の「アイドル化」を指摘。記事では「サムスン・ライオンズ、KIAタイガース、ロッテ・ジャイアンツなど地方チームのスター選手に関しては、『会いに行けるアイドル』という感覚だ」とした。

   この他に、元大リーガーのリュ・ヒョンジン投手(ハンファ・イーグルス、37)の国内復帰と、新たなスーパースター候補のキム・ドヨン内野手(KIAタイガース、20)の出現も、観客動員につながっていると分析した。

   リュは、ロサンゼルス・ドジャース、トロント・ブルージェイズで通算10年プレーし78勝を記録。19年には防御率2.32をマークし、最優秀防御率のタイトルを獲得した韓国のレジェンドだ。24年シーズンから古巣のハンファ・イーグルスでプレーしている。

   一方の20歳のキムは、韓国プロ野球のスーパースター候補として注目されている。プロ3年目の今シーズンは16日時点で、打率.345、37本塁打、105打点を記録。打率はリーグ3位、本塁打は2位につけている。

   「スポーツ朝鮮」は、このような状況を踏まえた上で、「ハードファン、ライトファン、両方を満足させたシーズンという評価だ」と分析した。

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