不信任決議→議会解散→不信任決議→知事選の「フルコース」なら約半年?
続投一択の斎藤知事に対し、県議会では19日からの本会議初日に不信任決議案が提出される見通しだ。
一方の斎藤知事は17日、報道陣に対し「人間ですから、日々のこういった状況の中で不安な思いとか、苦しい思いありましたけど、これまでの県政の歩みをこれからも進めたい」と改めて辞職を否定した。
方針通り不信任決議案が提出・可決された場合、兵庫県政は不安定な状況がさらに続くことになりそうだ。
知事は不信任決議の通知を受けてから10日以内に議会を解散することができるが、ここで解散しなかった場合は失職となる。徹底抗戦の構えを見せている斎藤知事は解散を選ぶ可能性がある。その場合、県議選が行われる。
議会を解散した場合も、改選後の初めての県議会で再び不信任案が可決されれば、知事は即日失職することになる。つまり、県議選後に開かれる県議会でも不信任決議が可決された場合、失職による県知事選が行われ、やっとひと段落......という流れだ。
不信任決議の提出・可決から議会解散、再度の不信任決議、そして失職に伴う知事選までの一連のステップをすべて実行した場合、約半年ほどの期間がかかるとの見方もある。
「県民の皆様のために」と語り、続投を主張している斎藤知事だが、SNSでは「県民としてはフルコースは辞退したいところですが、どこまで行くのでしょうね。ため息です」「えらい手間と時間の無駄」など、辟易とする人々の声が多く上がっている。