プロ野球横浜ベイスターズ、日本ハムでプレーした野球解説者の高木豊氏(65)が2024年9月16日にユーチューブを更新し、中日・大島洋平外野手(38)の去就について、独自の見解を示した。
「大島を外したということは分からないでもない」
22年オフに2年契約を結び、今年が契約の最終年となる大島。今シーズンは代打での起用が多く、75試合に出場して打率.198、5打点、本塁打はゼロ。出塁率と長打率を合わせたOPSは.506で、9月6日に出場選手登録を抹消された。
大島は09年ドラフト会議で中日から5位で指名され入団。以来、中日一筋でプレーしてきた。
主力として長年チームをけん引し、盗塁王、ベストナイン、ゴールデングラブ賞など数々の賞を受賞。23年8月には2000本安打を達成した。
高木氏は、シーズン終盤に大島が出場登録を抹消されたことについて、次のように解説した。
「シーズンが煮詰まってきて、若手によりチャンスを与えたいということで、代打にしてもちょっとしたことにしても、大島を外したということは分からないでもない。その中で、どのような話し合いが行われて外したのかというのが、ちょっと気になるところではある」
「球団をあげての功労者だから...」
そして、契約の最終年となる大島の去就について持論を展開した。
「(球団は)監督とか首脳陣とかと話すよね。大島の去就についてどう考えているとか。現場では『もう使う気はない』というかもしれないし、『切られたら困る』と言うかもわからないし。それはちょっとわからない。中日球団というよりも、もう球団をあげての功労者だから、球団をあげての去就問題になってくる。でも一番、現場の声が反映されていく」
スポーツ紙の報道によると、大島は22年オフに現状維持の年俸2億5000万円の2年契約を結んだ。昨シーズンは130試合に出場し、打率.289、23打点を記録してチームに貢献したが、今シーズンは出場機会が激減していた。
高木氏は、大島の他球団への移籍の可能性についても言及。「年齢だな。相当厳しいと思うよ」と切り出し、「技術は確かなものがある。ただ勝負強いかといえば、そんな感じは受けない。本当の典型的な1、2番タイプ。チャンスメイクをしていく、そういうバッター」と評した。